示現流2
- カテゴリ:日記
- 2015/06/09 16:33:30
薩摩拵と示現流が関係あるとする説
薩摩藩では、他の地域の刀の拵と異なる「薩摩拵」と呼ばれる独特な拵が用いられることが多かった。 薩摩拵の特徴は、多くは柄の長さが一般的なものより長く、返角は独特の形かあるいは無用としているものが多い。また鮫革は用いず、牛革で代用している。
研究家の調所一郎の説では、薩摩拵の中には示現流や薬丸自顕流に適した仕様の形式が存在するという。調所は「上級武士仕様」「示現流仕様」「薬丸自顕流仕様」「折衷仕様」と分類した。ただし、この説だと、現存する2流派のみ流派に適した仕様の拵えが製作され、江戸時代に薩摩で盛んであった太刀流や直心影流に適した仕様の拵えは製作されていないことになる。この点について調所は言及していない。
示現流系譜・東郷家系図
凡例 太字は示現流宗家 瀬戸口重為 ┣━━━━━━━━━━━┓ 東郷重位(示現流流祖) 東郷重治 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 重方 和田正貞妻 ┣━━━━┳━━━━┳━━━━━┓ ┃ 重利 酒匂景吉 武重貞 重次(善助) 種子島時貞(古示現流) ┃ 実満(重治) ┣━━━┳━━━━┳━━━┓ 位照 実勝 伊集院俊方 実賢 ┃ 実昉 ┃
実昉 ┣━━━┳━━━┓ 実乙 川崎良貞 実辰 ┣━━━┓ 実位 実守 ┣━━━┓ 実明 実政 ┃ 重矯 ┃ 重毅 ┃ 重政 ┃ 重徳(当代)