Nicotto Town



古事記(ただのメモ)

成り立ち

天武天皇が多くの氏族が持っている帝紀と本辞はまったく真実と違って偽りが多いとお嘆きになられ、このままではいけないと真偽を定かにし、後世に伝えよとおっしゃられた。そこで舎人の稗田阿礼に読み習わせたが、その事業は成就を見るに至らなかった。そこで元明天皇が臣下の太安万侶に命じ、編纂させた。後に本居宣長によって解読された。

 

混沌が初めて二つに分かれて天と地となり、その天に三柱の神が出現した。次に地上に二柱が現れ、この神々は先の三柱と共に一神からなる単独神でその姿をお隠しになった。この五神は特別な天つ神である。

次に単独神が二柱現れ、次に男女が対の神々が十柱現れ、それらは合わせて神代七代という。

 神代七代の最後に現れた伊邪那岐命・伊邪那美命は天つ神の仰せにより、漂う国土を繕い、固定しようとする。与えられた矛で海をかき回すと音が鳴り、矛を引き上げるときに塩が重なって島が出来た。二柱は国土を形成したときに出来た島に天下りなされて国生みをしようとお考えなさって、天の御柱を回り出会ったところで結婚なされた。そうして生まれた子は不出来で良くなかったので、天の神に伺いを立てたところ「女から声を掛けたのはいけない」とのことだったのでもう一度やり直し、無事に今の国土となる多くの神々をお産みなさった。二柱は国生みが終わった後も多くの神々を生みなさるが、伊邪那美命は火の神を産んだとき女陰を火傷したことが原因で病み臥せってしまわれ、遂にはあの世へお行になってしまった。

このようなことがあって嘆き悲しんだ伊邪那岐命は妻を追って黄泉の国へ行き、連れ帰そうとするが、約束を破り醜い姿となった妻の姿を見てしまう。怒った伊邪那美命は伊邪那岐命を追いかけ、遂に黄泉比良坂で喧嘩別れをしてしまった。

伊邪那美命と別れた伊邪那岐命は黄泉国で穢れた体を清める為に川で禊を行う。その際にも多くの神々が生まれ、最後に体を洗ったときに三貴子が生まれた。伊邪那岐命は喜んで、三柱にそれぞれの統治を言い渡したが、その中の末っ子素戔嗚命だけは母に会いたいと泣いてばかりいたので、怒って素戔嗚命を追放した。

そこで素戔嗚は黄泉へ行く前に姉に挨拶しようと高天原へと行くが、素戔嗚が天上世界を奪いに来たと勘違いした天照大神が武装して待ち受ける。誓約を交わして誤解は解けるが、この結果、自分に邪心がないことを証明された素戔嗚は大暴れし、最初は我慢していた天照は遂に天の岩屋戸にこもってしまう。真っ暗になった天上の世界では様々な災いが起きたので、困った神々で相談し、作戦を立てて無事に天照を岩屋戸から連れだした。それから神々は素戔嗚の爪や髭をぬいて高天原から追放した。

追放された素戔嗚は出雲に降りる。するとそこで老夫婦が泣いていたので、理由を問うと八岐大蛇が来るので娘を生贄にしなくてはならないという。そこで素戔嗚は強いお酒で八岐大蛇を眠らせ、寝ている隙に倒してしまった。八岐大蛇の尾からは立派な草薙の剣が出てきたので天照に献上し、自らは老夫婦の娘である櫛名田姫と結婚し、御殿を建てて暮らした。

素戔嗚命の六代目の子孫に大国主がいた。彼は八十神と呼ばれる多くの兄弟がいたのだが、ある時その八十神たちが八上比売という美女に求婚しに行く際に従者として連れていかれた大国主は、道中鮫に皮を剥がれて泣いていた兎を助けてやる。すると兎は予言を残し、予言通り八上比売は大国主と結婚したいという。それを聞いて怒った八十神達は、大国主を殺すが、母の助けにより復活を果たす。このままではまた殺されてしまうと母は大国主に素戔嗚命を頼るように教え、大国主はその通りに素戔嗚命の元へと向かった。

素戔嗚命の元へと向かった大国主はその娘の須勢理比売と出会い、二人は一目で婚約を交わしてしまう。そこで素戔嗚命は大国主に様々な試練を与えるが、どれも須勢理比売の活躍によって大国主は容易く乗り越えてしまう。そうして大国主に少し気を許した須佐之男が居眠りをしている間に二人は駆け落ちしてしまい、まんまと逃げられてしまった素戔嗚は「須世理比売を正妻とし、八十神を倒して大国主と名乗り立派な御殿に住めこいつめ!」と言い残し、遂に結婚を承諾した。

こうして大国主は素戔嗚の御殿から奪ってきた武器を使い、八十神を追い払うと海岸で出会った小彦名と協力して国造りをおこなった。

 さて天照大神は地上が平穏になったのを見て、「この地上波わが子孫が治めるべきである」と言い、使いを使わせたが、上手くいかなかったため、最後に武御雷を遣わした。武御雷は大国主と交渉し、国譲りを成功させた。

地上が平穏になったとみるや天照は孫のニニギを天降りさせ、瓊瓊杵尊はお供を連れて高千穂に降り立ち、立派な御殿を作った。そののち瓊瓊杵尊は美しいコノハナサクヤヒメと結婚するが、一緒に婚礼するよていだった石長比売を醜いという理由で追い返し、天皇家の方々は寿命が短くなってしまう。その後コノハナサクヤヒメは妊娠するが、それも疑い、コノハナサクヤヒメは天孫の子だという証明に、火をつけた産屋の中で三人の子供を出産した。

その子供の内の二人、火照は漁、火遠理狩りで互いに暮らしていたが、ある時火遠理は兄to

道具を好感してもらい漁に出たが、魚は連れず、しかも兄の大事な釣針を無くしてしまった。自分の剣を折って釣針を作っても許してもらえなかった火遠理は、海で泣いているときに塩椎神に出合い、海神の宮殿へと行くよう教わる。小舟で宮殿へと向かった火遠理は、海神の娘、豊玉比売にであい結婚し、三年過ごした。そののちにようやく兄の釣針を無くしたことを思い出し、妻に打ち明けると魚たちに海中を探してもらう。ようやく付けた釣針を返しに戻るとき、今度は豊玉比売から授かった宝珠で兄を家来にしてしまった。

さて豊玉比売が地上に出産の為にやってきて出産をすることになったが、覗くなと言われたが、むしろ気になった火遠理が産屋を除いたところ、鮫が身をくねらせて出産していた。豊玉比売はその姿を見られたことを恥じて海へ帰ってしまった。生まれた子の名はウガヤフキアエズノミコトという。後にそのウガヤフキアエズノミコトは母の妹である玉依比売と結婚し、多くの子を産んだ。

 

中巻

 

カムヤマトイワレビコは兄のイツセと相談し、東の国へ行くことを決めた。道中の民を従え乍ら船を進めていたが、途中兄はナガスネビコの矢を受けて死んでしまう。カムヤマトイワレビコはそこから配送するが、天上の神々から剣と道案内役として八咫の烏を貰い受けた。八咫烏に導かれながら国を平定していき、大和の畝傍の橿原で神武天皇として国を治めた。次に崇神天皇。この天皇のときに疫病が流行ったが、天皇の夢の中に大物主が現れて、そのお告げの通りオオタタネコに大物主を祭らせると疫病は止んだ。

 

アバター
2015/01/22 23:04
次に垂仁天皇。この天皇の后は兄にそそのかされて天皇を暗殺しようと計画するが、天皇に対する愛情によって殺すことが出来なかった。天皇はすぐにサホヒコの討伐に向かったが、后はサホヒコの砦で子供を産み、その子を残して死んでしまう。その子はホムチワケと名付けられたが、幾つになっても言葉を発しなかった。そのため占い通りに出雲に参拝させると話せるようになった。

次に景行天皇この天皇には大碓、小碓とういう兄弟がいたが、兄が天皇の召し上げた女性を勝手にものにしてしまったため、天皇に命じられた弟オウスに殺された。この弟の気象を恐れた天皇は、このオウスを熊襲野討伐に向かわせた。そのとおりにオウスがクマソの国へむかうと丁度熊曽建の家で宴会が行われていた。そこでオウスは少女に変装し、隙を見てクマソタケルの胸に剣をつきさした。クマソタケルはオウスに「勇気がある強いお方だからこれからはヤマトタケルノミコトと名乗りなさい」と言い残し、息絶えた。その帰り道に出雲建も討伐して帰ったが、すぐに「東の12国を平定してきなさい」とめいじた。そこでヤマトタケルは叔母であるヤマトヒメに「私が死ねばいいと思ってるに違いない」と泣きつくと、叔母から草薙剣とお守りを授けられた。

そうしてヤマタケルノミコトハ次々と平定して進んだ。土地の者に火を放たれた時も、草薙剣で草を薙ぎ、お守りに入っていた火打石で逆に火をつけて難を逃れ、海が荒れた時は、妻が人柱として身を投げてくれたおかげで無事に渡り切った。そうしてどんどん進んでいった倭建命は剣をおいて伊吹山の神を討伐しに出かけた。その道中に出合った白い猪を神と気付かず「神使いだから髪を倒した後に殺してやろう」と言ってしまい、神の怒りをかって激しい雹に打たれて酷く傷ついた。致命傷を負ったヤマタケルノミコトハ三重でとうとう息絶え、白い鳥になって河内にとどまった後、天へと昇って行った。



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