精神的に】モラハラな人【破壊されちゃうよ
- カテゴリ:恋愛
- 2014/12/11 20:34:09
イザベル・ナザル=アガ 著
田口雪子 訳
こころの暴力 夫婦という密室で 支配されないための11章
より
この本にはモラハラの加害者(マニピュレーター:相手を精神的に支配したいという欲求が異常に強い人)を定義する30の項目が挙げられています。この項目のうち、10以上の特徴に当てはまる人は、マニピュレーター=モラハラ加害者に当てはまる可能性が高いそうです。
専門家に向かって言うのもおかしいですが、とても素晴らしい分類をしてくださってありがとう!と感謝をしたくなるほど、モラハラ加害者の特徴をよく言い表しております。以下にチェックリストを引用します。
□1 家族の絆や友情、愛情、職業的良心などを盾にとって、他の人々に罪悪感を抱かせる。
□2 他の人々に、常に完璧でなくてはならず、決して意見を変えてはならないと思わせる。また、あらゆることを知っていなければならず、要求や質問にはすぐに答えられなければならないと思わせる。
□3 自分の欲求を満たすために、他の人々の道徳的な信条(礼儀正しさ、ヒューマニズム、連帯責任、反人種差別主義、善良、寛容、≪母親のあるべき姿≫など)を利用する。
□4 他の人々の性質、能力、人格を疑う。批判し、けなし、裁く。
□5 嫉妬する。それも他人に対してだけでなく、自分の子供や配偶者に対しても嫉妬する。
□6 私たちに気に入られようと、お世辞を言ったり、プレゼントをしたり、ちょっとした世話を焼いたりする。
□7 他の人の同情を引くために、犠牲者であるふりをする(病気を大げさに言う、周囲の状況の難しさを強調する、過労だと言う、など)。
□8 自分の責任を他の人々に押し付ける。
□9 自分の要求、感情、意見などをはっきり伝えない。
□10曖昧な答え方をすることが多い。
□11会話の途中で、主題を全く違うものに変えてしまう。
□12対話や会合を避ける。
□13人や物を介してメッセージを伝える(直接言うかわりに電話で言う、メモを残しておく、など)。
□14自分の要求を隠すために、一見論理的な理由を持ち出す。
□15人の言うことをゆがめて解釈する。
□16自分に対する批判を認めようとせず、明白な事実も否定する。
□17暗に、あるいはあからさまに脅す。
□18自分の影響力を強くするために不和の種をまき、疑いを生じさせ、人々を仲違いさせようとする。カップルの仲を裂くことさえある。
□19相手や状況によって、意見、態度、感情などを変える。
□20嘘をつく。
□21他の人々の無知につけ込んで、自分のことを優れていると思わせる。
□22自己中心的である。
□23言うことは論理的で筋が通っているが、その態度や行動や生き方は、それとは正反対のものである。
□24しばしば、ぎりぎりのときになってから、頼みごとをしたり、命令したり、他の人々に行動させたりする。
□25他の人々の権利や要求、欲求を考慮しない。
□26他の人々の要求に対して(口では関心があるように言っていても)無関心である。
□27まわりの人々に不安や不自由を感じさせる。
□28他の人々に、自分の意志ではしないようなことをさせる。
□29自分の目的を達成する能力があるが、そのために他の人を犠牲にする。
□30その場にいないときでも、絶えず人々の議論の的になる。
そして、イザベルさんはつづけています。
… もし相手がマニピュレーターなのではないかと思ったら、この30の項目を頭において、よく観察するとよい。そうすれば、少しずつ、マニピュレーターの 持ついくつかの特徴が見抜けるようになるだろう。
このマニピュレーターという人格を識別することは難しい。それゆえ、<マニピュレーター(裏で操る人)> という名前が用いられているのである。
この30の特徴によって理解できる人格より、マニピュレーターの装っている性質のほうがはるかに感じが良いことも多いだけに、識別はいっそう難しい。
例えばマニピュレーターは高圧的な人の仮面(不愉快な仮面!)などをかぶっている場合もあり、この場合には見分けやすい のであるが、その一方で、感じのよい人や、魅力的な人、愛他的な人、教養のある人、内気な人などという仮面をかぶっていることも多いのである。
またマニ ピュレーターのまわりでも幸せな時を過ごせることもある。それゆえ、説明しがたい急激な変化が起こった時に、まわりの人々は混乱と動揺を感じるのである。
大多数の人々にとって、例えば「これほど愛すべき人」がマニピュレーターであるなどということは、<ナンセンス>なことなのである。そう考えることがナン センスである以上、人々は他の理由を探し求める。
そして被害者たち(マニピュレーターと恋愛や家族の関係、社会的関係、あるいは仕事上の関係を持った 人々)に、それはマニピュレーターの見せかけの姿なのだということを認識させることは時として非常に難しいことなのである。…
自分の配偶者や恋人がまさか自分をコントロールしたがるマニピュレーターだとは、誰も思いませんよね。
「なんだか、変だわ?!」
「まさか、気のせいよね。きっと私が悪いんだわ。」
「やっぱり彼(彼女)は変よ。」「彼(彼女)が怒っている?」
「おかしいわ。でも、きっと私が変われば彼(彼女)ともうまくいくはず。」
こんな思考回路に入り込んでしまう(入り込まされている!)と思います。
モラルって生活環境によって微妙に違いますよね。だから、自分が“なんだか変だ”と感じたことが、本当に正しいことなのか正しくないのか迷ってしまうと 思います。
それに、変だと感じる頃には、マニピュレーターに自分の人格やアイデンティティーを破壊されかけているので、誰かの正しい助けが必要だと思います。そんなときに支えあえる輪を作っていけたらいいですね。
http://blog.goo.ne.jp/kyoton-chan/e/708025cf01b3a824b3bf458f8dbe28ed