根拠は】水は1日2リットル飲みましょう【なし?
- カテゴリ:美容/健康
- 2014/11/20 20:19:15
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140702/1058808/?rt=nocnt
ところで私たちには、1日どのくらいの水分が必要なのでしょうか?
このシンプルな質問、残念ながら、シンプルな答えはありません。米国には「少なくとも、1日にグラス8杯(約2L)の水を飲みましょう」というルールがありますが、実はこれ、科学的な根拠がないのです。
このルールは1945年の米国食品栄養委員会(Food and Nutrition Board) のガイドラインのなかの、「1kcal摂取するときには、1mlの水分を摂取する必要がある」という誤解に由来しています。ガイドラインに則れば、2500kcalを摂取する男性は1日当たり約2.5Lの水分の摂取が必要ということになります。
その後、1日グラスに8杯の水が必要という考えに落ち着いたようです。覚えやすいので、今でも、一般的に人気があるルールでしょう。
欧州食品安全機関(European Food Safety Authority:EFSA)は、1日あたり、女性は約1.6L、男性は約2Lの水分を飲むことを推奨しています。ただし運動などで発汗が多いときには さらに多くの水分の補給が必要になりますし、気候や年齢、健康状態などによっても大きく異なります。ですから1日に必要な水分量は、個人によってかなり違うのです。
ところで、健康な尿の色は淡い黄色ですが、脱水状態になると黄褐色になるので、水分補給が必要だと分かります。
喉の渇きに応じて、自然に飲む水の量なら健康的ですが、過剰な水分を強制しても、利点はありません。また、腎臓や心臓の機能が弱い方は、水分制限に関して医師の指示が必要になってきます。