Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


この世で一番簡単なホラー小説の書き方


昨日は友人の朗読ライブにいってきた。
恐怖を主題としたものだ。

対談のなかで、
「一番簡単なホラー小説の書き方は、立場を逆転して書くことだ」
とあったのが印象的だった。
具体的な例として
「少女が日傘をまわしている」
ではなく、
「日傘が少女をまわしている」

「少女が牛の乳を飲む」
ではなく、
「牛が少女の乳を飲む」
とする…。

「牛が少女の乳をしぼる」「牛が少女の乳をふくむ」
「牛が少女に草をたべさせる」

情景がうかびあがり、その先が奥深いもののようにみえる。

そして、これは詩の話ではなかったかとも思う。

帰り道、自転車をこぎながら
「自転車が女をこぐ」
と頭の中でつぶやいてみた。
「自転車が女に乗る」
ふしぎな生き物が暗闇にあらわれるようだった。

#日記広場:小説/詩




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