第901特殊武器防護隊
- カテゴリ:自作小説
- 2013/07/06 21:24:13
夜半から降り出した雨は
朝になっても止むことはなく
銀糸のように視界を遮っている。
「よう。知っているか、今日納品されてくる代物。」
横で煙草をふかしているヒゲヅラが意味ありげに視線を投げかけてきた。
「いや、まったく。重要機密と聞かされている。詮索する気もない。」
くくくっと紫煙を吐き笑い、
”お前はそんなだからと...”と何か言いかけて
再びこちらに顔を向けた。
「特別仕様だ。ヨンハチ倉庫にいるような奴とは格が違う。
見た目にも人間と見分けがつかないらしい。
気が付いたら俺等の中に、そいつがいたりしてな。」
クイっと首を掻っ切る仕草をしてみせた、
ふざけた話だ。人間は人間、あいつ等はあいつ等だ。
見紛うことなどなかろうに。
ちょっと現実離れした妄想をかきたてられたので、ちょっと書いてみました^^;