とあるマナーハウスの一場面
- カテゴリ:自作小説
- 2013/02/10 22:26:24
「いや勿論いいおんなだとは思うが、
手を出したら紹介状も無しに暇を出されかねない。」
「それもそうだ。一件以前の連中は扱いが違うからな。」
銀器を磨きながら
あいつらはまた下らない話に夢中になっている。
「新しく入ったランドリーメイドはどうだ?
口が利けないことを除けばあれは上玉だぞ。」
「あぁ。あれはまた保護欲をかきたてるタイプだ。」
そろそろ注意すべきか。
面白いから喋らせておけと、同僚のジェイの視線も感じるが。
「まぁ、それでもブロンドにあの瞳
フィーディに勝る奴はいないんじゃないか。」
「遊びにはいいが、あれは妻向きじゃ......」
「いいかげんにしろ!!
手を動かしていたら口を動かしていても言い訳じゃないぞ。」
不愉快極まりない会話に腹が立ったが、
ジェイはこの一件を可笑しそうに眺め
何事もなかったように誰より手際よく銀器を磨き続けていた。
坂田靖子さんの漫画、大好きなんです♥
この全体の物語を読みたいわ♪
こういう掌編の積み重ねが、後の大作につながるのですよね
しかし主人公をもうちょい描写して欲しいところ
誰? 簡単な容姿。他の登場人物に、「やあ、のっぽの●●」
とかあると助かります