Nicotto Town



とあるマナーハウスの一場面

「いや勿論いいおんなだとは思うが、
 手を出したら紹介状も無しに暇を出されかねない。」
「それもそうだ。一件以前の連中は扱いが違うからな。」

銀器を磨きながら
あいつらはまた下らない話に夢中になっている。

「新しく入ったランドリーメイドはどうだ?
 口が利けないことを除けばあれは上玉だぞ。」
「あぁ。あれはまた保護欲をかきたてるタイプだ。」

そろそろ注意すべきか。
面白いから喋らせておけと、同僚のジェイの視線も感じるが。

「まぁ、それでもブロンドにあの瞳
フィーディに勝る奴はいないんじゃないか。」
「遊びにはいいが、あれは妻向きじゃ......」

「いいかげんにしろ!!
 手を動かしていたら口を動かしていても言い訳じゃないぞ。」

不愉快極まりない会話に腹が立ったが、
ジェイはこの一件を可笑しそうに眺め
何事もなかったように誰より手際よく銀器を磨き続けていた。

アバター
2013/02/12 22:45
「バジル氏の優雅な生活」を思い出してしまった^^
坂田靖子さんの漫画、大好きなんです♥
この全体の物語を読みたいわ♪
アバター
2013/02/11 02:44
イメージスケッチ
こういう掌編の積み重ねが、後の大作につながるのですよね

しかし主人公をもうちょい描写して欲しいところ
誰? 簡単な容姿。他の登場人物に、「やあ、のっぽの●●」
とかあると助かります




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