戦場の音に怯えて生きていた父が海に消えた。
- カテゴリ:音楽
- 2012/11/01 19:03:51
16歳の冬。戦場の音に怯えて生きていた父が海に消えた。
一歳、母のミシンの音を聞いた
二歳、父の靴音を聞いた
三歳、古いレコードを聞いた
四歳、兄とピアノを見た 大きなピアノだった
さわるとダイヤのような音が おなかの中にひびいた
このドラマを観たのは私がまだほんの子供の頃。
ドラマの面白さも、当時の世界情勢もさっぱり理解しておらず、毎日をただ子供として送っていた頃。
不思議とこの辺り10年で観た物に今も惹かれて止まない。
マーラー交響曲第4番ト長調をテーマ曲にこの物語は一種ストーリーを見出しがたく綴られる。
主人公、調律師の榮子は音を傍らに日々を紡いでいく。決して幸せに満ちている生活ではない。哀しみも、死も満ちて、けれど物語は音にくるまれて、むしろ淡々と進む。榮子が弾くピアノは実際に役者の、中野幸世さん自信が弾いているらしい。
風の音から人の姿が浮かぶ。
夢は 風の中にきこえる あの音
虹色の 七つの音よ
雪の日に消えた あの音
風よ うたえよ Aの音から
何だかね、本当はこんな風に、書いてみても始まらないとは思う。
その後、4作にわたって作られた1連の作品は不定期で、見ることはほとんど奇跡といって良い確立だった。
第一作の「四季~ユートピアの~」はテレビの国際コンクールとして権威のある、国際エミール賞、優秀作品賞、イタリア放送教会賞などを受賞し評価は高いらしい。
とはいえ、国内の放送はアーカイブを入れて多分2回。固定ファンはいると思うけれど、この放映を見ることが出来た人は稀だと思うので、あまり誰からもこの話は聞いたことが無い。
人から聞いても、文を読んでも多分伝えられない、伝わらない。
この音、この情景を見て、感じるための映像詩なのだ。
オンデマンドで放映されているのは、僅か1作。そして最初の作品ではない。
2作目の「川の流れはバイオリンの音」
後半のBGMはビバルデイ 四季の 冬 第二楽章 暖炉
第36回芸術祭大賞受賞作品。テレビ大賞受賞作品。クレモナ市民賞受賞作品。
こわれたバイオリンをなおすため、名器ストラデバリウスのふるさとイタリアのクレモナをはじめポー川、ドナウ川流域のをさすらっていく。
エンドロールの一節
川
川は永遠に流れ
音はうたいつがれ
人は生き 死に
絶えることはない
クレモナのバイオリン製作者さんの言葉とか、全て役者さんではないので、とても響くんですね。
ここには3000文字のハードルがあって、とても書ききらないので、とりあえず、私の恋焦がれて止まないこの作品群のご紹介まで。
改めて、外部にデータや動画そろえて出しましょう。
けれど、これは、その欠片。
もし興味を持ってくださった方が居たら、除いて見て下さい。
耳と、目と、心に、心地よいその、雫です。
ドラマ 四季~ユートピアノ~
(四季・ユートピアノ、夢は風の中に聞こえるあの音…新聞見出し)
四季・ユートピアノ①
http://www.youtube.com/watch?v=1H4XISTchh0&feature=related
「四季・ユートピアノ」
http://www.youtube.com/watch?v=CJkwGjgUg5w&feature=related
「春・音の光」
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=CpjEjm0JPJg
「川の流れはバイオリンの音」
http://www.youtube.com/watch?feature=player_ded&v=mdFvVm4HPHI#t=4s
映像の詩人 佐々木昭一郎 (1/2)
http://www.youtube.com/watch?v=TBLfI40HoGc&feature=relmfu
映像の詩人 佐々木昭一郎 (2/2)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=SC-_whQPUXs
ジョニーは戦場に行った、ですか。
私、あの手の戦争物は苦手です。苦しくって。
目を背けるって良くないとおもうんだけど。
一時期それで、必死になって本とか読みました。
「ジャングルクルーズにうってつけの日」とかね…。
その手の映画とか…。
これは、優しいものの類です。
見ていただけて、嬉しい。
ああ、ども久しぶりに、現実物も身体に入れなければ、ね。
>もちろんそれは褒め言葉よね?
はい、勿論ほめ言葉ですよ。
>16歳の冬。戦場の音に怯えて生きていた父が海に消えた。
最初は、(ジョニーは戦場に行った)、作品に似てるなーと
思ってました。
でも違う、音と映像と詩の調和いいですね。
うん、取って置き作品ありがとう。
ただの酒飲みじゃないって、って、何ですかw
もちろんそれは褒め言葉よね?
渋い引き出しかしら?
私としては、取っておきなんだけどな。
ブログとしてはダメだけど、ネタとしては取って置きよ?
音の話をして、それを知って欲しいと思って、もう少しネタを練ってから
加工と思っていたんだけど、出してしまったw
偏差値の高い良い学校を目指したのね。
解らなくなって、燃え尽きなくて良かった。
あの頃の涙、今はもっと穏やかに泣けると思うよ?
凄!!
凄いです、あんな一言だけで。
私。この作品、25年は探してました。
もうなんて言ってお礼いいましょう。
1985年位の放映してから。今日まで、ネットでも本屋でも見つからなかったんです。
これ、英語が解るわけでもないのに、場面も台詞も、音楽も全部覚えています。
嬉しい、ありがとうございます。
今夜は、これで夜明かしです。
嬉しくって、どうしましょう。
本当に、ありがとうございます。
こんばんは、あなたは、ただの酒飲みじゃないって事は知ってました。
>私の恋焦がれて止まないこの作品群のご紹介まで。
うん、なかなか渋い引き出しから作品出して来ましたね。
恋焦がれる作品って言う作品じゃないけど偏差値地獄の中、唯一
試験勉強の手を止めた作品(野ばら)ウィーン少年合唱団 の一人の
少年のお話。
頭を少し休めようと、偶然テレビで放映。
途中ぐらいから涙、涙、なみだ、もう大変。
勉強して何を目指してるのか、机に向かっても、シャーペンの芯もすぐ折れる状態。
結局、その日は何も手に出来なかった。
社会人になり深夜放送で、野ばら再放送。
ビデオに録画、後で観たんだけど、もう僕は酔っ払っていました。
そのビデオもいつの間にか解らなくなりました。
あの頃の涙、何処行ったんでしょうね
1 - http://youtu.be/DHDsdCbSF-M
2 - http://youtu.be/-A_ioLu7yD4
3 - http://youtu.be/SlG8Ta6hoLc
4 - http://youtu.be/7_ir_Mq8JrM
検索わざわざして下さったご様子、ありがとうございます。
そうですか、イタリアでもひっから無いとするともうダメっぽいですね。
私的には本当に素敵な映像だったんですが…
イタリアには、私はいくつか探したい物があって、これもその一つでした。
いつか探しにいきたいと思っていたのですが、これはまず、ネットで無いとすると
難しいですね。
後は、日伊米中合作のマルコ・ポーロとモリコーネさんくらいですね…
でも探します。
これの、本物の作品といつかどこかで出会えることを願って、
記憶の片隅にでも置いていただけると、嬉しいです。
まだ、日本にも素敵な映像詩はあるんだなあと、思っています。
北の国からを私は拝見していないのですが今度見てみますね。
ああ、綺麗な画像で、綺麗な音で、Fullで見ていただきたいです (涙)
私の中の音楽、というには口幅ったいですが…
私の中の音は、いつも文章を伴って存在します。
或いは、色々な声です。
URLで追える部分は、見て知った人にだけ共感できる、些細な欠片でしかないかもしれない。
それでも、その欠片が、どこかにひっかっかて、何かに触れてくれたら、
とても嬉しいと思います。
Aの音なんて、とても単純だけれど、音叉の音、ピアノの響きとともに私の中にもうずっと住んでいます。
いつか。見ていただけたらと、切に願います。
イタリアで賞を取っているということなので
イタリア語での記述や
イタリア語字幕での動画が転がっていないかなぁ
と思って探してみましたが、見つかりませんでした
(アニメなどだとこの方法で全編を見ることができることが多いのに...)
四季・ユートピアノ①
を見ました
懐かしいような、ホッとするような
そんな口調、画像
何となく、初期の頃の「北の国から」を思い出しました
そんな時代だったのですよね
そのどれも知らなくて残念ですけれど
紹介してくださってありがとうございます
是非覗いてみたいと思います^^
最初の 触るとダイヤのような音が・・のくだりでもう参ってしまいました
くもいさんの胸の中には 沢山の輝く宝石とその原石がつまっているように思います
この場所で 少しづつ磨きながらもっともっと輝いていって欲しいと思います
寒さに向かう季節は凛とした優しさがある ゆるぎない強さも感じます
今夜も優しい夢に包まれておやすみくださいね 笑顔一杯置いていきます^^v
嬉しいなあ。
これに乗ってくださる方が居るなんて。
これを記憶している方に出会えるなんて!
良い映像でしたよね。
何で日本ではひょうかされないんでしょうね。
みつばちのささやきは観て来ました。
あとは、この頃だと、眺めの良い部屋とかね、良い映画多かったです。
youTubeで見られるのは、下記にご紹介したほんの一部です。ごめんなさい。
「川の流れは」のみ、NHKオンデマンドでFullに見れるようです。
再放送希望出して、見られるといいんですけれど。
あれから、私に中には、このとき聞いた 音叉のAの音が ずっと残っています。
コメントありがとうございます。
佐々木昭一郎作品なつかしいです。
僕は、四季ユートビアの、ライブか再放送か、学生時代に観ましたね~!ファンでした。
当時、僕は大学の映画サークルに在籍していたのですが、
テレビにも素晴らしい作品があるといっても、なかなか受け入れてもらえませんでしたねぇ。
ジャームッシュのストレンジャー・ザン・パラダイス、ビクトル・エリセのみつばちのささやき…
そんな映画が好きな輩が多い時代でした (年がばれますね^^)
ユーチューブで観れるんですね!
今度、見直してみます。
貴重な情報、ありがとうございました。