金木犀の啼く夜
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/16 18:56:24
病院の、正面玄関から、駐輪場へと向かう僅かな距離に、その金木犀の植え込みはある。
大概の場合そうであるように、金木犀の植え込みは、秋、その花が薫りを放って、
ようやくに「金木犀」であると、気がつく。
毎年、この花がその馨で、今を秋だと教えてくれる。
些か、甘すぎる、その匂い。
ぼうっと、熱に潤んだ頭で、その匂いを嗅いで、秋だと空を見上げて思う。
毎年来る、秋。
来て過ぎる、秋。
ああ、何だろう、頭の芯がぶれている。
潤んで、ブレタこの視界で、何か浮かんでくるだろうか。
それを紡いでいけるかな。
或いはこれは、花酔いだろうか。
宵か、好いかの 秋の夕べ。
春の桜でもあるまいに。
秋に酔うなら紅葉がいい。
金糸銀糸を織り成す河で、眺めて酔って哂うが佳い。
病院の入り口に植樹するには、些か匂いがきつくはないか。
それとも、せめての季節香なのか。
その花が馨を放って ようやくに秋を思い出す。
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やっぱ、今お金ない私には、きついですwww
夏から秋を通り越して冬に突入する、と言った方が適切かも
外部ブログの8月に、海の写真(imegeクリック)があります
たぶん、これがイタリアの一般的なイメージ
今、窓の外から見える空とは別物です
イタリアの秋はグレーなそらなんでしょうか。
いつも突き抜ける青空なんてないんですね。
観光用の壁紙みたいな写真しか、見ることが無いので、ちょっと想像できません。
でも、もう少しすると、街がクリスマス一色になるんでしょうね。
Luciaさんのピアノに彩られた、クリスマス。
それが一番うらやましいかも、です。
コメントありがとうございました。
うちのあたりだと、秋は
湿った土と、湿ったスモッグの臭い
グレーな空
夏の記憶が急激に遠ざかっていきます
秋の香、ありますね。
夏の香より、春の香より好きだな、私。
京介さんの秋には沢山の記憶が詰まっているんですね。
それは、そういった記憶があることのほうが、ずっと豊かだと思っています。
今は西日本巡りですか。思い切り浸って、懐かしんで、ちょっとだけ有意義なww出張を満喫してね。
香は結構記憶と直結しているので、香水なんかは、直ぐに記憶の中に引き戻してくれます。
10年以上前の彼女と、記憶のデートをたっぷりして、
美味しいお魚と御酒を飲んで、元気に帰っておいでね。
そうそう、行くのは明後日からです。水には気をつけます。
ありがとうございます。
秋の香りってありますね。
秋の思い出の香り、風景。
心切なく感じる場所なんかもありますね。
僕は出張で西日本を回ってます。
瀬戸内を望める場所、十数年前に付き合ってた彼女と
瀬戸内の風景を眺めた思い出、その時彼女が付けてた香水の香り
わざと、その場所に出張を言い訳にして訪れる時期が秋です。
秋の香り、風景、くもいさんはありますか?
くもいさんの秋の香り、風景はきっとこんなふうじゃないでしょうか
純米大吟醸の芳醇なフツーティーな香り、
カウンターにならぶお酒のラベル視覚から創造する味、
そんな香り、風景ではないでしょうか。
明日から発展途上国に元気で行ってらしゃーい。
発展途上国の生水には気を付けましょう。
私も本当にこの花が好きです。
時折、花から生でパフュームを作ってくれるお店に行って、
季節で金木犀と沈丁花の香りをオーダーします。
手紙に香を少しだけ吹き付けて、出す。
季節便りとして、結構気に入っている習慣です(*´∀`*)ポッ
オレンジの可愛い花も濃い緑に映えてきれいです
病院には匂いがきついかな
でも 通院 入院 介護 看護 などで訪れる方には
季節など感じていられない方もいて
金木犀の香りが秋を感じさせてくれるかも^^
拙い文に、コメントありがとうございます。
沈丁花も一緒ですね。香りが届いて、はっとします。
両方とも、どても大好きな花です。
金銀木犀、共に味わえるなんて、贅沢な秋ですね。うらやましい限りです。
雨で花が落ちてしまわないと良いのだけれど。
抜殻でごめんなさい。
機会があったら、お話していただけるとうれしいです。
ありがとうございます。
夜バイクに乗っていて沈丁花の香りに包まれてはっとすることがあります。
今の季節は金木犀、銀木犀が庭に植えてあるのでずっと香りがしています。
ずっと香ると慣れてしまいますが・・・。お邪魔しました。