とあるマナーハウスの一場面
- カテゴリ:自作小説
- 2012/09/16 12:42:34
おかえりなさいませ、グレアム様。
あぁ、カドマスか。
まったく汽車は延着するし散々な旅だったよ。
父上とコーネリアは?
1時間程前までお帰りをお待ちだったのですが
旦那様もお嬢様ももうお休みになられております。
そうか、
エドワードから便り...は、ないようだな。
留守中の事は気になるが、
今夜は私ももう眠ることにしよう時間も時間だしな。
あぁ、ミセスメロン後でに部屋に...。っ!?
はい。軽いものを用意しておりますので、
後程部屋にお運び致します。
ご報告が遅くなってしまい申し訳ありません。
ミセスメロンがお暇を頂くことに相成り
僭越ながら先月より家政婦を務めさせて頂いております。
...そうか。
目を伏せ、視線を執事に戻し
何事も重大な知らせはさも無かったとばかりに
階上の自室に向かう若きダヴェントリ卿を見て
「ほらね。お嬢様の言うようなことは何もないわ。」
と安堵とも溜息ともつかない一息をついた。
掌編群だとばかり考えていた物語、続いていた… 失礼おば