かぐらさめ姫物語
- カテゴリ:自作小説
- 2012/09/09 02:00:31
昔か今か、宮中にかぐらさめ姫という姫がおりました。
その姫は気性が激しく、宮中に仕える男でさえもさめ姫に勝てる者などいないほどでした。
しかし姫も年頃になり世の慣わしで、生活を共にする男性と暮らす時期になられたのでした。
「姫、そろそろややを儲けられるお年頃になられました。お好みのタイプの男性などおられませんのか?」
そう、姫に仕える奥女中が尋ねました。
「普通の世間の男には興味がないのです。月におられるうさぎ王子様になら興味ありますがねぇ」
さめ姫があっさりと答えました。
「なぁ、なんと、月のうさぎ王子とな。そんな男が居るなんて聞いたことがありませぬ。何処でその王子を知られたのですか」
「毎晩月を見てると、満月のよく晴れた月夜に月の中に現れられます」
晴れた秋の青空に高く浮ぶすじ雲も仰ぎながら、さめ姫は今宵の月を思い浮かべてそう呟いのでした。
「おとぎ話のかぐや姫じゃあるまいし、月に男など住んでおりませぬ。居るとしたら、それは宇宙人か化け物ですぞ。さめ姫さまは本当に変わっておられる。一度、お父上の親王さまにご相談してみまする」
奥女中はさめ姫の男性観に呆れて言葉も出ず、どうすることも出来ないので奥に下がって誰かに相談することにしました。
「誰にもわらわのことは理解できぬわ」
さめ姫は秋の空を眺め、大きなため息を一つ吐のでした。
さめ姫が人間の男性に興味が無いのには理由がありました。
さめ姫がまだ少女時代に、その話すのもおぞましい事件が起こったのでした。
さめ姫の産みの親であるお妃は姫を産んですぐに亡くなられ、さめ姫はある奥女中によって育てられました。
育ての親であるその女中をさめ姫が幼少の時には本当の母親だとずっと思い続けていましが、年頃になり分別のつく頃には母親でないことをすぐに知ってしまったのです。
事件はさめ姫がそんな複雑な心境の時に起こりました。
さめ姫がお風呂に入る時には、風呂焚き男と呼ばれる若い男子が居て、お湯加減を風呂焚き場でくべる薪の量で調節していました。
奥女中はお風呂場と風呂焚き男のいる風呂焚き場の間を往復して、いつもさめ姫の入る湯船のお湯の温度を調節していました。
それは夏の事などで、お湯を一度沸かすと調節などしなくてもいい時期のことでした。
風呂焚き場に行った女中がなかなか帰って来ないので、さめ姫がおかしく思い風呂焚き場を見に行った時のことです。
奥女中と風呂焚きの男子が二人とも裸で絡んでいるではありませんか。
「おそね、そこで何をしているのじゃ?」
さめ姫が恐る恐る二人に声をかけました。
夢中になっていた二人は、姫の声に驚いてとび離れました。
「あぁ、姫様。これはびっくりです。わたくし、腹が痛くなりましたのでちょと腹を摩ってもらっていました。この方、摩り方がうまいのか気持ちが良くなりそのまま続けてもらっていました」
裸の奥女中が取り乱しながら起き上がり、散らばった着物を手に取り自分の裸を急いで隠しました。
「そんなに気持ちよいものなのか?」
「はい」
奥女中は何処か後ろめたそうに、そう一言返事したのです。
「なら、わらわもやってもらいたい。ダメだと言うなら他の女中にこのことを話ますよ」
「そんな。姫様私が困ります」
奥屋敷での男性との密通が禁止されていることを、幼い姫はまだ知らなかったのでした。
奥女中と風呂焚きの男子は、しかたなくさめ姫にマッサージを始め、三人はやがてどろどろした底のない欲望の渦の中に呑まれていきました。
「ぎゃ~」
風呂焚き男の悲鳴でその場は一変しました。
男の腹の下からは赤い血が噴出し、辺りがみるみる血の海になっていったのです。
男が流す血の量は尋常ではありませんでした。
「さめ姫のあそこに、一物を食われてしまった」
そう叫びながらさめ姫に入れた一物が無くなった男子が、そこから血を噴出させながらのた打ち回るのでした。
「ひぃ、ひ、姫様何をされたのですか?」
顔色を青くした奥女中がさめ姫に叫ぶように尋ねました。
「男の一物が入ってきたので締め付けたら、嚙み切れたみたい」
「えぇぇ、姫様のあそこには牙が生えてるのですか」
「皆には生えていないのか?」
さめ姫は今まで自分の異常に気が付くことがなかったかのように奥女中に尋ねなおしました。
「そんな。オウ、マイゴッド。姫様は人間の女性ではあられません」
奥女中のおそねは急いでその場を立ち去り、その後さめ姫の前に姿を現わすことことは二度とありませんでした。
そして、風呂焚きの男子は出血多量で若くしてこの世を去ってしまいました。
事件の当事者が居なくなり、事件は奥屋敷に噂として広まる前に内密に処理され、誰も何も無かったかのように次の日から同じ生活を始めていました。
さめ姫には新しい年を取った事件を知らない女中が宛がわれました。
男子における去勢恐怖症~で~
なんて記事があったのを思い出しました
ゴキブンちゃんの作風も進歩してきたようですね
なんだかとても面白い展開になってます
ワクワクドキドキ ・・でもコメントしづらい内容で。。。顔がまっかっか^^;;
ここはゴキブンさんの続きを書きます。
歳はとっているものの、知恵もので知られる奥女中は一計を案じました。
ある日のこと、宮中の離れに、評判の高い若い陰陽師が呼び寄せられた。
「なんと、さめ姫がうさぎ王子に岡惚れとは。。うむ、それは面妖なことに」
「因幡の白兎の故事もある如く、うさぎとさめでは相性が心配でありんす」
「案ずるなかれ。拙者めがうさぎ王子に扮し、姫の真意をただしてみよう」
法力を使えば、後は赤子の手を捻るも同然。ちちんぷいぷい、七里結界♪
陰陽道は半(なか)ばの駆け出し修験者は、さめ姫に好奇の念を抱いた。
姫への接見で宮中の奥に消えた修験者を、奥女中は不安げに見送った。
奥の院の襖はピシャリとかたく閉じられたまま、重ぐるしい時間がたっていった。
日が傾いたころあかずの襖が開かれ、陰陽師の笑みを浮かべた姿があった。
「陰陽師さま、どうなさいました。妙な噂を耳にしたわらわは心配で心配で、」
「お局様、心配には及びませぬ。拙者は陰陽道修行が半ばの半陰陽で♪」
めでたしめでたし^^
伝説に残るお姫様を目指すのでした…ナンチャッテvv
マグロ姫ですね
一番美味しいのはやっぱりトロ
寿司食べたいでぇ~す
これは、、、とてもとてもコメントしにくいかも・・・^^;
でも読んでしまった・・・^^;
さめ。 さめ? さめ?^^
<・//>< ← さめ!^^
<・))>< ~~~ (←お茶を濁して逃げるやあまぐろ^^;)