とあるマナーハウスの一場面
- カテゴリ:自作小説
- 2012/08/13 19:23:16
「シーズン(社交期)が終われば
お兄様もお帰りになるわ。
私ね、お兄様が驚く顔が早く見てみたいわ。」
嬉しそうにはしゃぎ
お気に入りのクッションを抱く
お嬢様は実際の年齢よりずっと幼く愛らしく見える。
「まぁ、そんなことは...。
でもご不在の間にミセスメロンがお暇を頂き、
チロルの娘夫婦の元へ行かれてしまったのは残念がられるでしょう...、お嬢様!?」
紅茶を淹れているのも構わず
ちいさな子供がするように抱きつき悪戯っ子のように
「分かってる?マージョリー。
お兄様はきっとあなたに驚くわ。間違いなくね。」
意味深に笑われた。
まったく、そんなことは決してある訳がないのに。
作品は、ワンシーン(スケッチ)タイプの掌編群でしたか…
ワクワク♪
お兄様となると??