Nicotto Town



Ange 10

10.

 今、入って来た扉。
 開けてラダは愕然とした。

「...違、如何?」

 さっきまでの光景とあまりにも違いすぎていた。
 今の今まで、キレイにしてあった廊下に
ホコリが積もり、所々床が抜けていた。

 18号の姿もなかったし、他の少女達の気配も全くなかった。
 本当に幽霊屋敷らしい、朽ち果てた廃墟だった。

「...どういうことだ?」
「な、コレ何?」
 ラダに遅れて2人も愕然とした。

 慌てて3人と1匹は、今別れたばかりの24号達の部屋に向かった。

 ......部屋には、もう誰も居なかった。
 壊れて止まってしまった、
アンドロイドが2体、中央の椅子に寄り添うようにあるばかりだった。

 一体は椅子の上にちょうど座ったカタチに、
もう一体は抱きかかえられるように、ヒザの上で眠るように...止まっていた。

 さっき見た2人とは、見る影もなかった。





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