Ange 8
- カテゴリ:自作小説
- 2012/04/02 22:43:07
8.
「守るべきモノがあったんだ。
...さぁ、お帰りだ。18号案内してやれ。」
あからさまに表情が変わった、3人と1匹が部屋を出るまで
その表情が緩むことはなかった。
部屋を出るとレトラは煙草に火をつけた。
そして、案内に歩く少女、18号に声をかけた。
「...悪いこと、聞いたみたいだな。後で、謝っておいてくれ。」
18号は驚いたように顔をあげ、ふるふると頭を横に振った。
”そんなことは全くない”とでも言いたげに。
「そうか、喋られないんだったな。......ありがとう。」
18号はぎこちなく、それでいて満足そうに笑った。
そして、隣室の扉を”どうぞ”と開いた。
やはり見た目は、小さな金髪の女の子。
仕草が可愛らしかった。
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