Nicotto Town



Ange 5

5.

 裏庭には、さっき見たよりももっとたくさんの花が咲いていた。
 外から見た時には、信じられないくらい綺麗だった。

 小さな塚があった。
 明らかに人為的なものだった、花が...添えられてあった。
「誰?何をしに来たの?」

 声をかけてきたのは、やはり金の巻き毛の少女だったが、先程の少女ではなさそうだった。
 もっと、表情の豊かな人間っぽい感じがした。

「友人がここへ入ったまま、戻らなくてね。」
「あぁ。22号が連れてた子の...。ちょうど、良かった引きとって行ってもらえる?」
 まったく22号には手を焼かされるわ、と付け加えた。

 それを聞いて、レトラは笑った。
「同じだな。」
 少女は怪訝そうな顔をして聞いた。
「...何が?同じ?」

「俺もニィナには、手を焼かされっぱなしだ。...同じだろ?
ここのリーダーか何かだろ?」
 ふっと少女は笑い、頷いた。
「そうか、ニィナというのか、あいつ。」

「俺はレトラ。こっちがラダで、そっちがママナ、で下にいるのがギンガムだ。...名前は?」
 一通り紹介すると、今度は尋ねた。
「24号と呼ばれている。ドクターマノラが作った、アンドロイドだ。」

 3人は少々驚いたが、24号は続けて言った。
「こんな所で立ち話もなんだ、中に入らないか?」

アバター
2012/03/31 21:39
2から読み進めてきました
ニィナの存在にかかわるボス
アンドロイドの少女をつくったというドクター
なんだか謎だらけですね
話はどんな風に展開していくのでしょうか
たのしみです^^




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