Nicotto Town



Ange 3

3.

 待てども、待てども、ニィナは屋敷から帰って来なかった。
 さすが心配になってきて、ラダはどうしたものかと考えた。

 結局、アジトのみんなに...、ボスに連絡するのが1番だ。
 と、とどのつまりそうなった。

「...あいつのやりそうな、ヘマだな。」
 通信画像の向こうでレトラの眉毛がピクリとつりあがった。
 怒っている、証拠だ。

「心配するな。俺が、迎えに行ってやる。」
 やはり、眉毛はつりあがったまま痙攣するように動いている。

「...幽霊屋敷行くのん!?ついて行っても、いい?」
 ママナの声が聞こえた。
 ...どうも、ついて来るらしい。
 幽霊よりも、ボスのご機嫌の方が恐ろしかった。

 が、他に手もなかったので
1人と1匹は援護が来るのを待つしかなかった。





Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.