Ange 3
- カテゴリ:自作小説
- 2012/03/28 22:47:31
3.
待てども、待てども、ニィナは屋敷から帰って来なかった。
さすが心配になってきて、ラダはどうしたものかと考えた。
結局、アジトのみんなに...、ボスに連絡するのが1番だ。
と、とどのつまりそうなった。
「...あいつのやりそうな、ヘマだな。」
通信画像の向こうでレトラの眉毛がピクリとつりあがった。
怒っている、証拠だ。
「心配するな。俺が、迎えに行ってやる。」
やはり、眉毛はつりあがったまま痙攣するように動いている。
「...幽霊屋敷行くのん!?ついて行っても、いい?」
ママナの声が聞こえた。
...どうも、ついて来るらしい。
幽霊よりも、ボスのご機嫌の方が恐ろしかった。
が、他に手もなかったので
1人と1匹は援護が来るのを待つしかなかった。