Nicotto Town



Ange 2

2.

 ニィナは2階の天窓から、中の様子を覗いてみた。
 ...誰もいない様子だ。

 窓をこじ開け、屋敷の中へ降りた。
 やはり、しんと静まりかえっていて人の気配はしなかった。

「...誰?」
 急に背後から声をかけられ、ニィナは死ぬ程驚いた。
 振り返るが、金色の髪の毛が揺れたと思うと、
しなやかな足が横殴りに顔面を襲う。
 ニィナはそれを鼻先でかわすが、また背後に気配を感じた。

 金髪のあどけない表情の女の子がちらりと見えた。
 攻撃してくる訳でなし、ただニィナをじっと見ていた。

 その少女に気を取られた瞬間、ニィナの首もとにひやりとした感触がつたわった。
 指先が触れていた、そして一気にニィナ身体中に放電された。

「...戦闘用、アンドロイド、か...?」
 痺れて失っていく記憶の中、同じ顔がたくさんあるのにニィナは気付いた。

 金髪少女が、たくさん居た。
 全て、同じ顔をしていた。

アバター
2012/03/31 21:33
たくさんの少女達は幽霊ではなかったのですね
でもいったい何のために??




Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.