「恋・天」 (14,5) ~喬介日記~
- カテゴリ:自作小説
- 2009/06/03 17:10:28
喬介は、車を運転しながら自分のうかつさに腹が立った。
(あぁ~~~~!僕はなにをしてたんだ!)
杏樹と龍太郎を病院に下ろしてから、喬介は烈しく後悔していた。
無理も無い、杏樹を抱いてバスに乗せた時にもう、すっかり有頂天になってしまっていた。
バスの中でも、杏樹の隣に座って自分の事を話し続けたし、隣町の市立総合病院に行くまでの間、
除雪車の手配の事やTVのインタビューの事などもついつい自慢げに話してしまった。
反省・・・・・(ーдー;)
すっかり落ち込んだ様子で鈴羽村に戻ると、ホテルには戻らず「スナックみさと」へ行った。
(蘭さんに、慰めてもらおう・・・f^_^;)
店に入ると、商工会のいつものメンバーがいた。
喬介に気が付くと丸山が声をかけてきた。
「よう!喬介。戻ってきたか!」
「アァ・・・。」
「やっぱ、喬介じゃないとな!そうでなかったら、役場はすぐに動いちゃくれなかったと思うよ!」
「きっと、吉田さんも杏樹ちゃんも喜んでるに決まってるよ!」
と、碓井も声をかけた。
「ありがとう!」( ̄ー ̄)エッヘン!
口々に誉められると、なんだか気分も良くなってきた。
蘭がカウンターに座った喬介に話しかけた。
「大変だったわね!どうだったの?吉田さんや龍太郎たちは?」
「杏樹ちゃんが、足にケガをしているだけで他の人たちは大丈夫、元気だったよ。」
「そう、よかったわ^^」
蘭は、龍太郎の事が心配だったが、そんなことは一つも顔に出さずに話しを続けた。
「源さん。足を骨折したって?杏樹さんも?」
「彼女は、ねん挫したみたいだけど、そうそう!龍太郎のヤツ、彼女のことを呼び捨てしてるし。まったく。」
「えっ?呼び捨て?」
思わず聞き返した。
「たった一晩、一緒にいただけで恋人きどりなんだから!」
「二人っきりだった・・・の?」
「だって、源さんケガした時、龍太郎いなかったからね。隣の宮子さんに車で診療所へ連れてってもらったからさ。」
「そう。」(たしか、材料を受け取りに行くって…。)
「でも源さんの孫だからね、龍太郎には何にも出来ないでしょぉ?」
喬介はそういうと、カラカラと笑った。
蘭は、笑って聞き流したが、内心は穏やかではなかった。
気分を変えるように、蘭は明るく喬介に言った。
「ご苦労様!一杯おごらせてよ!」
喬介に生ビールを出した。喬介は、すっかり機嫌を直した。
(単純な男である。)
他の客たちと一緒になって、喬介は飲んで騒いでから店を出た。
歩きながら、さっきの蘭の言葉を思い出していた。
『やけに、心配してたよな?ん~~?まぁ、ランさんは皆に優しいからね。』
(ホントに、ノー天気な男である^^;)
「ハックシヨン…!なんだ?誰かウワサしてるな?杏樹ちゃんかな?そろそろ、かえって来たかな?」(ノ*゚∀゚)ノ
喬介は、くしゃみを一つすると、雪の積もった道をゆっくりと歩いていった。
『よ~~し!明日、杏樹ちゃん誘って、源さんの見舞いに行こう!』
ホテルに、龍太郎からの伝言が来ているとも知らず……=(*T∀T)ノ
こりんごさま>もしや・・・・。です。
これからどうなっていくんだ~!!
mikaさま>気になってますね?思わぬ展開?杏樹は知るはずありません。
りな^^さま>もしかして・・・。もしかしなくても!です^^;二人は大人ですから・・・( ̄ー ̄)Ψケケケ!
ちちゃちゃさま>意外と、ファンがおりましてf^_^; この先、どうなるやら・・・(*´ェ`*)
さらにもつれる赤い糸www
またまた目が離せませんなっ!!w
だけど喬介も鈍感なのね(^^ゞ
ますます目が離せない・・・ドキドキ)^o^(~♥
三角関係~~?( ̄▽ ̄;A
今日のmikaちゃん恋の急ピーちゃんなので気になる~~~
うふふ