恋は、舞い降りる天使の羽のように、、。(14)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/05/29 17:03:01
結局、杏樹も龍太郎も隣りに住んでいる吉田さん夫婦と一緒に、
喬介が支配人をしているホテルのバスで街まで降りた。
(その様子は、翌日のTVニュースで流された。しっかり宣伝にもなったわけだ。)
ホテルに着くと龍太郎は喬介に、源さんの所に行きたいから車を貸して欲しい、と頼んだ。
「杏樹ちゃんも行くんだな?」
「当たり前だろ。足だって診てもらわないと。」
「なら、僕が運転して行ってやるよ。」
「f^_^; …。」
喬介は杏樹にべったり張り付いて離れないつもりらしい。車は喬介のものだから仕方ない。
杏樹を助手席に乗せて有頂天になっていた。
「荷物は頼んだよ!龍太郎君!」
普段の龍太郎なら、とっくに怒って車から降りていたが除雪車で迎えに来てくれたし、
こうして病院まで乗せて行ってくれるのだから文句も言えない。
行く道すがら、龍太郎は宮子に携帯をかけた。
数回呼び出し音が鳴った。宮子はすぐに出た。
「滝君!良かった!無事だったのね!今、どこにいるの?」
「喬介の車でそっちに向かっています。」
「迎えに行くんだ、って元橋くんから聞いてたけど。杏樹さんの様子どう?」
心配そうな声が聞こえた。
「教えてもらった通りにしました。凍傷も無いようですし、ただ足の方が心配です。」
「わかったわ。手配しておくから。」
「お願いします!ところで、源さんどうですか?」
きっと心配してるだろう。
「うん。元気よ!まだ道が通じないのか?って心配しているの。」
「源さんにすぐに行きますって伝えておいて下さい。お願いします。」
龍太郎は携帯を切った。助手席の杏樹に身を乗り出して話しかけた。
「宮子さんに連絡が取れたよ。すぐに診て貰えるように頼んでおいたよ。」
「ありがとう。」
小1時間も、走ると車は病院の正面玄関に着いた。
車が着くと、宮子がすぐに車椅子を押して出てきた。
すかさず、龍太郎は降りて杏樹に手を貸すと、荷物を下ろしながら喬介に言った。
「ありがとう。助かったよ。ここからは、俺が行くから。お前はインタビューやら何やらで忙しいだろう?」(^・^)
「エッ!で、でも、心配だから・・。」 ( ̄○ ̄;)
すると、杏樹までに、こう言われてしまった。
「お仕事忙しいって、さっきも話してたし…。本当にありがとうございました。」
喬介は何も言えなくなった。
さっき、車の中でさんざん、TVに出たことや忙しいことなど吹聴しまくったからだ。
「う。うん。それじゃあ。連絡くれればまた迎えに…。」( ̄□ ̄;)!!
「いや。今度は宮子さんと帰るよ。」 ( ̄ー ̄)v!
喬介はすごすごと帰っていった。口は災いの元である。
車椅子に乗った杏樹は、源さんの所に行く間も無く、すぐに診察室へと入った。
龍太郎は、先に源さんの所に向かった。怒られるのは覚悟の上だ。
宮子について病室に入ると、源さんは新聞を読んでいた。
「源さん!すみませんでした!」
謝る龍太郎に、源さんは新聞から目を上げ、椅子を勧めながら言った。
「まあ、 座れや…。なんで謝る?」
「オレのせいで彼女は…。」
「なんだ?だ~れのせいでもネェ。『花だまし』が悪いんだ。」
源さんは、笑いながら龍太郎に言った。
「いいか?花だましは、こっちの都合なんか考えねぇ。お前がいたから、杏樹は助かった。それでいい。」
そういうと、龍太郎の肩をポンとたたいた。
龍太郎は、鼻の奥がツンッとした。
源さんはいつでも、そうだった。そんな源さんが龍太郎は大好きだったし、尊敬もしていた。
「あ!これ、着替えです。杏樹が用意してくれました。」
「おぅ。助かった・・・ん?お前今、杏樹って言わなかったか?」(ーー゛)
「へ?そ、そうでしたか?」 f^_^;
「まぁ。何があったかは、知らんが、杏樹を泣かすようなことだけはするなよ!」o(`・д・´)ノ!
杏樹のケガは心配するほどではなく、捻挫しているだけであったが低体温症のこともあり、
大事をとって一晩だけ入院することとなった。
龍太郎は、市内の旅館に泊まって翌日の昼前に、源さんの病室を訪れた。
病室の前に来ると、声をかけられた。
「あの?貴方が滝さん?」
その女性は、杏樹の母智子だった。
~つづく~


























続きが楽しみで~すww
お邪魔喬介、ざまあ見ろって感じですね(笑)
龍太郎くんは杏樹のお母さんと会って、どうなるんでしょう。ドキドキしますね。
みんな、期待してますよ~(*^_^*)
書くの楽しいんです(✿^―^✿)ニコ
Keityannさま>プロットとか、考えるのが異常に楽しい( ̄ー ̄)v!
源さんの家の見取り図とか・・・。ついついです^^;
だし・まき男さま>またこの名前になったんですか?www楽しみにしてて下さい!
喬介がぁ登場してきてぇ面白かったですよ☆彡
続きが楽しみ―――ですヾ(*≧∀≦)ノ彡☆
これからの展開がたのしみですね、、。^^
こっからどうなるのかな?┣¨キ(*゚д゚*)┣¨キ たのしみ~
喬介の悪い所:調子に乗る・おしゃべり・なにげに自慢・KY!
龍太郎の良い所:寡黙・謙虚・真面目
龍太郎の悪い所:ニヒリスト・自己中気味・厳しい
なんだかんだ言っても、結構良いコンビです(*^o^)乂(^-^*)
りな^^さま>そうです^^;調子に乗りすぎましたね、喬介( ̄ー ̄)!
こりんごさま>これがまた、源さんの娘ですから~^^智子さん!
ちちゃちゃさま>杏樹と龍太郎。これからどうなるんでしょう?(16歳と28歳ですからf^_^;)
mikaさま>これから、また違った展開になります^^期待しててねん!
(✿^―^✿)ニコ ラブな展開もお願いします。
ドキドキしながらきましたぁ~
うふふ
龍太郎と杏樹の関係に気づく源さん、智子さん登場・・・
ますます目が離せない(*^^)v
お、母登場☆どう展開していくんだろう~!(^^)!
一先ず病院につけてよかった^^