Nicotto Town


nekomeのつぶやき☆


恋は、舞い降りる天使の羽のように、、。(14)

 結局、杏樹も龍太郎も隣りに住んでいる吉田さん夫婦と一緒に、
喬介が支配人をしているホテルのバスで街まで降りた。
(その様子は、翌日のTVニュースで流された。しっかり宣伝にもなったわけだ。)
 
 ホテルに着くと龍太郎は喬介に、源さんの所に行きたいから車を貸して欲しい、と頼んだ。
  「杏樹ちゃんも行くんだな?」

  「当たり前だろ。足だって診てもらわないと。」
   
  「なら、僕が運転して行ってやるよ。」
   
  「f^_^; …。」
 
 喬介は杏樹にべったり張り付いて離れないつもりらしい。車は喬介のものだから仕方ない。
杏樹を助手席に乗せて有頂天になっていた。

  「荷物は頼んだよ!龍太郎君!」

 普段の龍太郎なら、とっくに怒って車から降りていたが除雪車で迎えに来てくれたし、
こうして病院まで乗せて行ってくれるのだから文句も言えない。

 行く道すがら、龍太郎は宮子に携帯をかけた。
数回呼び出し音が鳴った。宮子はすぐに出た。

  「滝君!良かった!無事だったのね!今、どこにいるの?」

  「喬介の車でそっちに向かっています。」

  「迎えに行くんだ、って元橋くんから聞いてたけど。杏樹さんの様子どう?」

 心配そうな声が聞こえた。

  「教えてもらった通りにしました。凍傷も無いようですし、ただ足の方が心配です。」

  「わかったわ。手配しておくから。」

  「お願いします!ところで、源さんどうですか?」

きっと心配してるだろう。
   
  「うん。元気よ!まだ道が通じないのか?って心配しているの。」

  「源さんにすぐに行きますって伝えておいて下さい。お願いします。」

 龍太郎は携帯を切った。助手席の杏樹に身を乗り出して話しかけた。

  「宮子さんに連絡が取れたよ。すぐに診て貰えるように頼んでおいたよ。」

  「ありがとう。」

 小1時間も、走ると車は病院の正面玄関に着いた。
車が着くと、宮子がすぐに車椅子を押して出てきた。
すかさず、龍太郎は降りて杏樹に手を貸すと、荷物を下ろしながら喬介に言った。
  
  「ありがとう。助かったよ。ここからは、俺が行くから。お前はインタビューやら何やらで忙しいだろう?」(^・^)

  「エッ!で、でも、心配だから・・。」 ( ̄○ ̄;)

すると、杏樹までに、こう言われてしまった。

  「お仕事忙しいって、さっきも話してたし…。本当にありがとうございました。」

 喬介は何も言えなくなった。
さっき、車の中でさんざん、TVに出たことや忙しいことなど吹聴しまくったからだ。

  「う。うん。それじゃあ。連絡くれればまた迎えに…。」( ̄□ ̄;)!!
 
  「いや。今度は宮子さんと帰るよ。」 ( ̄ー ̄)v!

喬介はすごすごと帰っていった。口は災いの元である。

 
 車椅子に乗った杏樹は、源さんの所に行く間も無く、すぐに診察室へと入った。
龍太郎は、先に源さんの所に向かった。怒られるのは覚悟の上だ。
宮子について病室に入ると、源さんは新聞を読んでいた。

  「源さん!すみませんでした!」

 謝る龍太郎に、源さんは新聞から目を上げ、椅子を勧めながら言った。

  「まあ、 座れや…。なんで謝る?」

  「オレのせいで彼女は…。」

  「なんだ?だ~れのせいでもネェ。『花だまし』が悪いんだ。」

 源さんは、笑いながら龍太郎に言った。

  「いいか?花だましは、こっちの都合なんか考えねぇ。お前がいたから、杏樹は助かった。それでいい。」

 そういうと、龍太郎の肩をポンとたたいた。
龍太郎は、鼻の奥がツンッとした。
源さんはいつでも、そうだった。そんな源さんが龍太郎は大好きだったし、尊敬もしていた。

  「あ!これ、着替えです。杏樹が用意してくれました。」

  「おぅ。助かった・・・ん?お前今、杏樹って言わなかったか?」(ーー゛)

  「へ?そ、そうでしたか?」 f^_^;

  「まぁ。何があったかは、知らんが、杏樹を泣かすようなことだけはするなよ!」o(`・д・´)ノ!

 杏樹のケガは心配するほどではなく、捻挫しているだけであったが低体温症のこともあり、
大事をとって一晩だけ入院することとなった。
 
 龍太郎は、市内の旅館に泊まって翌日の昼前に、源さんの病室を訪れた。
病室の前に来ると、声をかけられた。

  「あの?貴方が滝さん?」

 その女性は、杏樹の母智子だった。

    ~つづく~

#日記広場:自作小説

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2009/06/01 02:48
皆優しい人ばかりですねん@^-^@
続きが楽しみで~すww
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2009/05/31 23:54
ちょっとサボっていたら、2話も出来ていて、一気に読んじゃいました^^
お邪魔喬介、ざまあ見ろって感じですね(笑)
龍太郎くんは杏樹のお母さんと会って、どうなるんでしょう。ドキドキしますね。
みんな、期待してますよ~(*^_^*)
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2009/05/30 15:29
しぃ☸さま>そうなんです!書いてるnekomeもどっきどき♪(*^ ・^)ノ⌒☆
        書くの楽しいんです(✿^―^✿)ニコ

Keityannさま>プロットとか、考えるのが異常に楽しい( ̄ー ̄)v!
          源さんの家の見取り図とか・・・。ついついです^^;

だし・まき男さま>またこの名前になったんですか?www楽しみにしてて下さい!
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2009/05/30 12:46
 久しぶりの恋天でぇしたけどぉ
喬介がぁ登場してきてぇ面白かったですよ☆彡
続きが楽しみ―――ですヾ(*≧∀≦)ノ彡☆
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2009/05/30 12:35
登場人物の背景も考えてますね~。
これからの展開がたのしみですね、、。^^
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2009/05/30 09:32
あら~お母さまとの出会いなのね~ん
こっからどうなるのかな?┣¨キ(*゚д゚*)┣¨キ たのしみ~
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2009/05/30 08:49
コメントありがとう^^ 喬介の良い所:素直・明るい・やさしい(特に、女子に対して) 
              喬介の悪い所:調子に乗る・おしゃべり・なにげに自慢・KY!

             龍太郎の良い所:寡黙・謙虚・真面目
             龍太郎の悪い所:ニヒリスト・自己中気味・厳しい

             なんだかんだ言っても、結構良いコンビです(*^o^)乂(^-^*)


りな^^さま>そうです^^;調子に乗りすぎましたね、喬介( ̄ー ̄)!


こりんごさま>これがまた、源さんの娘ですから~^^智子さん!


ちちゃちゃさま>杏樹と龍太郎。これからどうなるんでしょう?(16歳と28歳ですからf^_^;)


mikaさま>これから、また違った展開になります^^期待しててねん!
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2009/05/30 02:47
mikaちゃん到着!病院にこれて良かった~。

(✿^―^✿)ニコ ラブな展開もお願いします。

ドキドキしながらきましたぁ~

うふふ
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2009/05/30 02:15
喬介、杏樹と一緒にいるつもりが・・・ホント口は災いのもとですね^^;

龍太郎と杏樹の関係に気づく源さん、智子さん登場・・・

ますます目が離せない(*^^)v
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2009/05/29 21:43
喬介(笑)自分で蒔いた種だ、仕方がない(^^ゞ 源さんの優しさに(ToT)
お、母登場☆どう展開していくんだろう~!(^^)!
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2009/05/29 19:03
喬介~自慢話があだになったのねw^^
一先ず病院につけてよかった^^



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