龍家一族
- カテゴリ:自作小説
- 2011/12/16 21:00:24
僕は龍の子供だ。
四龍の内の北方黒龍が父で、西方白龍が母だ。
黒い龍と白い龍の間にできた子供なので、体の鱗が白黒模様になっている不思議な龍だ。
龍が体をぶつけ合う時、それは大きな反応が起こる。
今で言う核反応に似たものだ。
辺り数キロの物が、何万度の熱風と爆風で焼き吹っ飛んでしまう。
水爆が爆発したように、キノコ雲が立ち上るのだ。
その高温のために周りの空気は火球となり上昇し、その後を追うように地上の物が巻き上げられていく。
龍が立ち上るときのように、地上の物がすべて立ち上るのだ。
やがて上空で冷やされた火球が雲となり、黒い雨を降らす。
地上の物が火球の炎で燃え尽きて灰になり、大きな雨粒に混じって落ちてくる。
龍、それは今では核爆弾そのもの。
その核爆弾の父の黒龍と母の白龍が何を思ったのか、子供を造ることにしたのだ。
黒龍家と白龍家のそれぞれの帝王は、自尊心が高く混血など許さなかった。
白龍家はどちらかというとアジア系で、黒龍家の西欧系の顔立ちとはそれを異にしていた。
白龍と黒龍は鱗の色は違っても身体的には雌と雄の違いの他は、それほどきわだった違いはなかった。
父と母のの住んでいる所はユーラシアと呼ばれる広大な陸地が広がっていた。
僕が生み落とされた地は、その大陸の端の小さな島だった。
父と母はそこでお互いの体を合わし、核爆発を起こして僕を生み落とした。
その爆発はすごく、島は一瞬にして閃光に包まれ大きな火救が生まれ膨れあがり、そしてまるで生き物のようにモコモコとしながら天へと上り始め、地上のあらゆる物がその熱で気化して、その火球に吸い込まれるように上へと舞い上がっていく。
地上は高熱の灼熱地獄となり、あらゆる物が融けて蒸発し気体になった。
うまいです
拍手です
まゆさんの家族は仲がいいみたいですね
はい、龍=核爆弾 の発想です
昔のヒトは雷を龍に例えました
時代は移り、未知の恐怖は核汚染に変わりました
鳥インフルエンザのウイルスのなど見えない恐怖が人類を脅かす時代です
正体が分かっていても怨霊に思えるのは何故でしょう
核爆弾の威力を感じます
爆発の威力もすごいですが、放射能汚染という問題が残る兵器
人間が造りだした自滅の兵器ですね
つまり、核家族と言うことですよね!
お母さん大丈夫だったのかな。。。
キノコ雲の映像です
http://www.youtube.com/watch?v=EVtF_kosWuA&feature=related
http://www.youtube.com/watch?feature=fvwp&v=zsTRxXvQY0s&NR=1