恋は、舞い降りる天使の羽のように、、。(12)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/05/23 23:58:36
新宿駅の改札口で、2人は途方にくれていた。
「連絡つかないのか?」
杏樹の父、隆はイライラしながら、携帯をかけている智子に言った。
「だめね。きっと、孤立した集落って源さんの所なんだわ。」
智子は、あきらめたように、携帯を閉じた。
「そう言えば、ニュースでいってたな。心配だ、って。」
さっき待合室のTVで見た、昼のニュースに鈴羽村が出ていたのだ。
「そう・・ね。ここにいても仕方ないし、いったん家に戻りましょうか?」
荷物を持ち替えて、智子は隆に聞いた。
「そうだな、連絡が入るかもしれない。」
戻って、正解だった。源さんからFAXが届いていた。
源さんは自分の携帯を持ってこなかったし、
かろうじて智子の家の電話番号 だけは覚えていたからだ。
そこには、自分のケガの事と、杏樹の様子が簡単につづられていた。
{智子へ
足を骨折して入院した。杏樹の事も心配するな。
滝が側についている。安心しろ!
源次郎 }
(まったく、どうしちゃったのよ!話がわかりゃしない!)
智子は隆と相談して、とりあえずJRが復旧しだい智子だけでも源さんの所へ行くことを決めた。
その日の昼過ぎ・・・・。
龍太郎は、目を覚ました。いつの間にか眠ってしまったらしい。
一晩中、ストーブにまきをくべる時以外はずっと杏樹のそばにいた。
その杏樹も、いまは静かな寝息をたてて、眠っている。
そっと、イスから立ち上がって伸びをした、それから静かに窓のカーテンを開けた。
雪は相変わらず降ってはいたが、小降りになっていた。
(このまま、止むかな?…?そうだ!源さんの部屋にたしか…!)
源さんの部屋に行くと、なにやらごそごそしていたが、目当ての物があったようだ。
(ラジオ!どうしてもっと、早く気づかなかったんだろう?)
部屋に戻ると、スイッチを入れチューニングをすると、ニュースが聞こえた。
やはり、雪の情報をやっていた。
雪は峠を越えて、天気も回復するようだ。ホッと一安心した。
(さて、めしの支度だ!と、その前に。)
昨日雪の中、杏樹を背負って歩いて来てから、一度も着替えてなかった。
幸い、風呂場はガス湯沸かし器である。
換気は窓を開ければいいし、電気が無くても使える。
着替えを出して、風呂場に行った。
シャワーをひねると熱い湯がほとばしった。髪を手早く洗い、体を洗っていると、杏樹のシャンプーに目がいった。
不意に夕べの杏樹の姿を思い出してしまった!
(わ~~!何、考えてるんだ!<(`^´)>!ばか~~!)
あわてて、冷たいシャワーを浴びた。
タオルで体をゴシゴシ拭くと、風呂場から出た。
綿のシャツとジーンズを身に着けて、台所へゆくと、昨日の残ったご飯で、雑炊を作った。
部屋へ戻ると、杏樹はまだ眠っている。
ベッドの傍らの机に、雑炊を置いて、杏樹に声をかけた。
「起きられるかい?杏樹?」
杏樹はゆっくり目を開いた。
「うぅん?…。あ!おはようございます。」
「ん^^;コンニチワかな?雑炊作ってきた。昼ごはんだ^^」
龍太郎に手を貸してもらいながら、杏樹は少し恥ずかしそうに、起き上がった。
「出来立てだから、少し熱いぞ。」
そう言いながら、杏樹の茶碗に雑炊を入れてくれた。
少しずつ、冷ましながら食べると体の芯から 温まってくるのが判る。
雑炊の温かさだけではなく、龍太郎の心がこもっているせいだと杏樹は思った。
ふいに、涙がこみあげた。
「ん?どうした?雑炊アツかったか?」(^_^;)
「うぅん…。違うの、私、なんだかうれしくって。」 (◡‿◡✿) ポッ❤
「?」
「家族以外の人に、こんなに優しくされたの、初めてだったから。」
龍太郎は、そんな杏樹を愛おしいと思った。胸の奥の方がキュンとした。
杏樹は龍太郎の顔を見た。
二人がそっと寄り添ったとき、バンバンと玄関の扉をたたく音がした。
「おぉい!杏樹ちゃぁ~ん!」
「あぁ?喬介の声?」
除雪車に乗って元橋喬介がやってきた。
~つづく~
でも、結構龍太郎と喬介…いいコンビ(?)ですね^^
いいところ~~~も~~~
nekome様のいけず~~。
恋の進展お願いします。
ドキドキ ステキ(◡‿◡✿) ポッ❤
うふふ
かりネコさま>恋敵は、こういうものらしいです、っていうか、そうなんですよ ヾ(。`Д´。)ノ こら~~!
イジワル?
直接表現は、自主規制してるんですが、、、(笑(^_^;)
始めまして、面白くて最初から読んでみました。
チョット危ない小説ですね^^、、、。
こんな場面なら、、、、、ウーン、
まっ、もう少しじらすのかな?
又読ませて下さい、
期待しててください!
恥かしいやら、照れるやら、書いているところは、人にお見せできません!
あれっくさま>これから、また新しい展開を見せます!期待しててください!
こりんごさま>初のラブシーン、、と思ったら,、、ヾ(。`Д´。)ノ もう!間が悪い!
と思ったら…もう!折角いい所なのに~!!!
この後は!? この後はどうなるんだあああッッ!?!?
この先、どうなるのか、ますます目が離せなくなりますね~♥
nakomeさん、「恋天」最高で~す♥(^○^)♥(^◇^)♥(^o^)♥(^ー^)♥
言霊様とお話を書いていて、おっ!いよいよか!と思ったら
「させるかぁ~~~!」といった感じで、喬介が出てきました(笑
ゆのさま>彼は彼なりに、杏樹が心配なんでしょうね^^; オジャマ虫です(^_^;)
りな^^さま>そうゆうものらしいです^^;いいとこに来るんですよね、別名:間の悪男!^^
居酒屋大ちゃんさま>ホント、もう少しだったんです!邪魔邪魔邪魔する喬介です!^^;
しぃ☸さま>龍太郎は、料理も上手いんです!(笑
時折さま>お待ちかねの「キザ夫」!!きた~~~~~!です。(笑
Σ┗|゚д゚* | なんでやねん そっちの感想か~いw
せっかく二人きりで・・時間があったのに~ww
フフフ・・じらさないでんww@^-^@・・・次はどうなるねんww