記憶喪失の幼馴染
- カテゴリ:自作小説
- 2011/11/19 12:27:42
私は多分、
記憶を失くす前のことだけど
貴方を好きだったのだと思うわ。
アリスの台詞に僕は耳を疑った。
血の気が引いていく気がした。
どう答えたものか言葉を失っていると
それに気付いたアリスが続けた。
...あぁ、ごめんなさい。
なんだかね、貴方を見ているとあたたかい気持ちになるの。
だから、きっとそうじゃないかなって。
以前の私から、つまり、そう言う事って言ったことなかったかしら?
アリスは何もかも忘れてしまっている。
それなのにもう一度僕を愛してくれそうになっている。
僕には、もうそんな資格もないのに。