恋は、舞い降りる天使の羽のように、、。(11)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/05/21 14:06:49
龍太郎は気を取り直して、話しを変えるように杏樹に聞いた。
「あっ、足?まだ痛い?」
「動かすと…。」
「見てもいいかい?」
毛布を持ち上げて右足をみると、足首が腫れている。そっと動かしてみると杏樹は顔をしかめた。
「折れてはいないみたいだな。」
龍太郎は、テーピング用テープを出してテキパキと杏樹の足首を固定した。
高校の頃、運動部だったからその辺はお手のものだった。
「これでよし!おなか空かないか?」
「少し‥。」
「何か持ってこよう。待ってな。」
ライトを持って龍太郎は部屋を出ていった。
杏樹は、ベッドから降りた。
足をつくと痛みが走ったが、痛みをこらえて立ち上がり、扉の所まで行くと龍太郎が戻って来た。
「ダメじゃ無いか!歩いたら。さぁ。ベッドに戻って!」
杏樹は真っ赤な顔をしていった。
「お手洗いにいきたいの!」(>_<)
「あっ。ごめん‥。」
(@_@;)・・・・・・・・・・。
部屋に戻って来ると龍太郎は、ストーブの上のヤカンからカップに湯を注いだ。
スプーンでかき回すと、辺りにいい香りが漂った。
「あんまり急に沢山食べるといけないみたいだから。」
グーッと杏樹のお腹が鳴った。
「あっ、お昼食べてないんです。」
そう言うと杏樹は、また真っ赤になった。龍太郎は黙って、カップを差し出した。
中身は、コーンスープだった。飲むと温かさが体の中にじんわりと広がった。
「美味しい‥。」
杏樹は、あらためて龍太郎の顔を見た。
「あの、滝さん、本当にありがとうございました。あのまま、だったら私…。」
「オレの方こそ、君にあんなコト言って…。」
「滝さんが、助けに来てくれたから、」
龍太郎は、照れくさそうにしている。
「あのさ。滝さんて云うのはなんだか…。龍太郎でいいよ。龍太郎で。」
「でも、呼び捨てなんて…。じゃ、龍さん、て呼んでいいですか?」
「うーん 。なんだか、こち亀の両さんみたいだな‥。」
「じゃ、龍ちゃん!」”^_^”
杏樹はそういって、明るく笑った。
ここに来て初めて、杏樹の笑った顔を見た気がする。
そういえば、いつも龍太郎には、いい顔を見せた事がなかったかも知れない。
(こんなに、笑顔の可愛い子だったんだ。)
「あの。私も、杏樹って呼んで下さい。」
「うん‥。実は、その方がいいかな?って思っていたんだ。」
二人は顔を見合わせて笑った。外は、まだ雪が降り続いている。
その頃…。
時計は、すでに夜の11時を指していた。
あれきり、連絡が取れなくなったのが、宮子は気がかりでならない。
電力会社が言うには、途中の電線が倒木で切れたらしいということだった。
「しかたないわね、どっちにしたって、除雪しないことには戻れないんだし、、。」
宮子は、病室でこっそり源さんと話していた。
「ま、宮ちゃんがアドバイスしてくれただし、杏樹はだいじょぶずら。
あいつだって、まさか変なことはしねぇずら。」
「そうね、滝君まじめだしね。きっと、ちゃんと杏樹さんの面倒を見たわね。」
源さんの術後の経過は良かった。幸い、左足の骨折だけで、他はなんともなかった。
手術も、本当は医師が (年を取っているから、このままギプスで…。)
と言ったのが、気に入らず手術して早く直すんだ!と息巻いた結果だった。
しかし、こんなに雪が降るとは源さんにも、予想はできなかった。
「明日になりゃ、えれぇ騒ぎずら。」
翌日、源さんの言うとおりになった。
積雪は、ゆうに70cmを超え、近年まれに見る大雪になった。
村を抜ける国道も、JRも、マヒ状態で交通網は乱れにみだれた。
その日の午後にやってくるはずだった、杏樹の両親も新宿の駅で足止めをくらっていた。
いい展開になってきましたね~!(^^)!
そして大雪がぁっっいいなぁ~☆彡こっちも1m積もらないかな・・・・
nekome様早く続きを~~~~~
mikaちゃん何故か杏樹ちゃんになった気分で
読んじゃったぁ~。
うふふ
もうすぐですよん!
時折さま>そうなんです^^麗子だけが呼んでるんです^^
かりネコさま>ナイスです!これで、心置きなく書けますからね^^
どこでもドアならぬ、どこでも書斎!
りな^^さま>仕事しながら考えたりするんで、妄想だらけです^^;
おまけに夢まで見ます^
ちちゃちゃさま>ホント、感謝です^^楽しみにしていてくださいね(⌒v⌒)V
キスはまだかな^^
いい関係ですね~^-^・・次回もみるで~ww楽しみだ~
続きがめっちゃ楽しみです(^^ゞ
小悪魔弐号さんのアドバイス、ほんとにナイスですね^^v
私も思い付かないですから^^;
もう・・・・舞い天の中毒で・・・・死ぬかもw (ぇ
少しずつ2人の気持ちが動き始めていますね^^
今後が超~~~~~~楽しみです^^
ってか文字を読んで頭の中で想像するのが
楽しい^^♬♪(妄想とも言う^^;;)
他に両ちゃんて呼ぶ人はいませんね
「携帯のメールに書いて、PCへ送って、メールから、ニコのブログにコピペすれば早くね?」
ブログ書くのに時間がかかり、PC使えぬ小悪魔たちから大ブーイング!
彼女のアドバイス助かりました^^
しぃ☸さま>舞い降りつつあります^^
ゆのさま>今後を語ると、長くなりますが。
一歩ずつ確実に接近中!
杏樹(*ノノ)
キャッ♡ またまた二人の距離が近づきましたが・・・・今後はいかにぃぃぃぃぃ!!!????w
(*^艸^*)