Nicotto Town



茜色の離れにて

障子の向こうは明るくて
朝が来たのを知るんだ。

朝も夜もそれ以外は何も変わらない。
咳が止まらない。
何時も構わず苦しくて
僕の知らないところで世界は周ってゆくんだ。

朝も昼も夜も
春も夏も秋も冬も
僕を切り離して知らず巡ってゆく。





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