当たり前の風習ナノダ
- カテゴリ:日記
- 2011/08/16 22:55:05
母親と一緒に行った先は秋田。今回は母方のお祖父ちゃんの13回忌になるので、里帰りというか、親戚一同とお盆を過ごす事になった。
これまでは、ただ付いて行って、言われるままに過ごしたというか、早い話がなにもせずに見ていただけだったから、今回は自分からいろんな事をしてみるつもりなんだ。
まずは、親戚回りで、今回大分顔ぶれを覚えた。
これまで遠い親戚なんてどうでも良い存在と思っていたけど、今回やっぱり大事な人達なんだと認識出たのは、記憶の中で何度か会ったことのある思い出が蘇って、それは良い思い出に繋がって来るから、みんな大切な人達だったんだ。
と、認識できたところで、集まった親戚の人達と手始めにお墓の掃除に出向いた。
お盆の前の決まった日にお墓のお掃除をすることになって、墓地に行ってみると、何気ない風景と思っていたのが、良く観察すると色んな発見があったりして。
お墓の高さが微妙に違っていて、その理由は、後に建てる人が、他より少しでも高くしないと、と言う事でそれぞれが微妙に高さが違うんだそうだ。
墓石屋の陰謀でそう勧められると、見栄っ張りの多い地域なので陰謀にのってしまうらしい。
その結果、大きなお墓ばっかりになってしまい、隣のお墓との隙間が殆ど無くなってしまうから、お墓に水をかけるにも隣のお墓の台座を足場にしないと作業が出来ないんだわ。
それでもてっぺんまで水をかけるには、女性軍の中では背の高い私は結構な活躍だった。一族のお墓が十何基もあって、サスガ母親の血筋なんで皆さん見栄っ張りで負けず嫌いだから、そこのお墓群は一段と高くそびえている。
その墓石を綺麗にするときの事は想定外なんで、下手にてっぺんに水をかけるとその人がずぶ濡れになったりするから、長い柄の付いた窓ふきワイパーなんかを使ってどうにか洗浄。後は回りの草むしり、とは言っても、通路は舗装だし、お墓同士の隙間は殆ど無いので、これはあっという間に終了。
お墓参りの際は昔からの風習で、お菓子、野菜類を刻んだもの、果物なんかを蓮の葉をお皿代わりにしてお墓に捧げ、拝んだら持ち帰るのが街中流なんだそうだ。
そうしないと、カラスや野良犬が群がるので持ち帰るルールが定着したそうな。それが田舎の方に行くと、お墓の前に祭壇をもうけ、その上に定番の供物を盆の間中置いておくのだそうだ。
車で1時間ほど先にある親戚のおばあちゃんの家に行ったときは、お屋敷(広い)の一部の斜面に一族の墓地があって、そこでは大きな祭壇を構えその上に所狭しと供物が捧げられていた。
さて、そのおばあちゃんの家は、小さい頃行ったとき広い家と思っていたが、改めて「広い!」家は200坪以上?大きな倉が2つ有って、門を入ると池があって、母屋の第一玄関まで池を巡るロータリーになっているので車で行くには楽だが、歩くと門から玄関まで結構距離がある。
第一玄関と書いたのは、もう一つ玄関があって普段使っているのはこちらの方なんだ。殆ど隣なんで、どちらでもと思うけど、第一の方は元々家の主人と、大事なお客様の時だけしか使わない。主人の居なくなった今は特別の時しか使うことは無いそうだ。
そうと知ったら、好奇心旺盛なこの私は(人が見ていなければ)第一玄関を頻繁に使う様にしているのだ。
さて、ここのおばあちゃんはこの広いお屋敷に普段は一人で暮らしている。伝統を守り抜くのが生き甲斐とか言ってたけど、それを貫くとあることが出来なくなってしまう。
それは、『炊きたてのご飯が食べられない。』と言う事なんだそうだ。
この家は、毎朝1合少しのご飯を炊く。そのご飯をご先祖様と神棚に合計9個のお茶碗に少しづつ盛って供えるのだそうだ。そのご飯は捨てるわけにいかないので、下げた後に食べなければならないそうだが、このおばあちゃんにとっては、そのご飯の量で1日分が足りてしまう。
だから、毎日ご先祖様に供えたお下がりのご飯を食べているので、炊きたてのご飯を食べることが出来ないのだそうだ。
だから、ここで私がオムチャーハンを作って冷えたご飯を母親と食べて処分したから、おばあちゃんは炊きたてのご飯が食べられた。
家族が多い時代はなんでもなかったことが、一人で風習を守ろうとすると不自由な事が起こる。だけどそれを守り抜こうとする人達が居ることも確かで、そのことによって後世の人達にそれが伝わっていく事になるんだ。
今回は、他にもいろいろ目新しい事を知ったけど、ここの人達にとっては当たり前の習慣なんだそうだ。
うーむ、『当たり前の風習』恐るべし。
世界中には色んな風習がありますが
それを行う地域では当たり前のことなんでしょうね。
海や湖、川のあるところでは水槽が、
山奥では鳥葬が、アンデスでもあるそうですね。
最近は宇宙葬もありますね。
お金は掛かりますが、何れこれも風習になるんでしょうか。
私が言いたかったことが
このコメで完璧に述べられてます。
その通りなんです。
私の本文より分かりやすいです。
火葬は高僧がするらしい。。。
アメリカ人は終戦前後日本人が火葬するのを見て驚いたという。。。
水葬というのも、あるらしい。。。
あいんさん
ご先祖様と神棚に上げたご飯を食べるとなると
お年をめした方だとお腹いっぱいだろうなー。
炊きたてのご飯が食べられて、ほんと嬉しかっただろうね^^
当たり前の風習…
その当たり前を、伝えゆくかどうか…
次の世代の人が、どうやっていくかなんだろうけどね^^;
とはいえ、伝えるとか考えずに、当たり前の日常で行うおばあちゃんとかって…
んん、確かに…風習って恐るべしなんだナ!
土葬って大昔のことだと思ってました。
割と最近まであったんですね。
各地方にいろんな知らない風習があったりするんですね。
わたしの小さい頃は土葬<現在は火葬>でした。。。
過去を思い起こしますね、お盆は。。。
あいんさん
感動頂いて申し訳ないんですが、
「田舎味のご飯は食べてくない」と母親がヌカシタので、
あり合せの材料でオムチャーハンを作った結果なんです。
動機不純なもんで
ナントモです。
変わることより変わらないことのほうが大変なんじゃないかしらと
結婚してから思いましたw(^▽^●)
そしてさりげない心配りで炊き立てのご飯・・・❤
日本人なら誰でも食べたい味ですものねw
そこメッチャ感動しましたwww
本当にそのとおりですね。
続けている人にとっては大切なことなんでしょうから。
風習と共に、あのお屋敷も保ち続けるのは難しいでしょね。
秋田・・・・秋田弁って分かる?www(^_^;)
その風習は、先祖を大事にする良い風習やね(^_^)
ただ・・・時代の変化なんかな!
みんな都会に出て行くから結果、おばあちゃんしか居なくなりそんな事になるんやろうね!
昔は大家族で、そんな事無かったやろうし(^_^;)
はたからは不自由になると思える風習でも
一生懸命続けている人。
それが伝統として伝わるかどうかは、現在の社会情勢では
難しいと思えるのですが。
守るのも大事ですが、しかし守ろうとすると、どこか弊害が出て繰る事も有ります。考えものですね。