Nicotto Town


nekomeのつぶやき☆


恋は、舞い降りる天使の羽のように、、。(7)

   (何で、そばにいなかったんだろう?脚立押えてれば、、。)
 そう、考えても後の祭りだった。
  宮子さんが連絡してくれるまで、何もできない。

   (あっ!龍太郎さんに電話!)
  慌てて、電話の所へ行ったが、携帯の番号は分からない。
 電話の短縮ダイヤルの中からやっと探し出した。
   
   『ツッツッツッ、、。お掛けになった電話は、
  電波の届かない所にあるか、パケット通信中のため、かかりません、、。』

  幾らかけても、繋がらなかった。
 こんな時に、、。時間ばかりが過ぎてゆく。

  もう一度、かけようとした時、電話が鳴った。飛びつくように受話器を、とると宮子からだった。

   「あ!杏樹さん?源さん、ヤッパリ骨折してたの。
  これから隣の町の総合病院にいくから、入院するための用意をしてきて!」

   「はい!」

   「FAXするから、ね?滝君はもどってない?」

   「まだです、携帯も繋がらなくて。」

   「わかった。手術になるかもしれないから、後で連絡するわ!」

  宮子の電話が切れると、すぐにFAXがきた。入院の案内と、持ち物の書いたものだった。
 それを見ながら杏樹は、源さんの荷物をまとめ始めた。

   (あっ、。湯のみ、割れちゃったんだっけ、、。)

  そうこうしながら、やっと荷物をまとめ終った。
 龍太郎の携帯に何回か掛けてみるが、やはり繋がらない。
 それから、小一時間程、たった。
 砂利道を車が上がってくる音がした。

   (帰ったきた!)

  杏樹は玄関から飛び出した。
 龍太郎だった。杏樹の様子を怪訝そうに見た。

   「どうしたんだ?」

   「源さんが、、。」

   「なに?」

   「脚立から落ちてしまって、、。」泣きそうになるのを、必死でこらえた。

   「なんだって!」

   「宮子さんが、診療所に連れて行ってくれたんだけど、骨折してるって、町の病院にいくって、、。」

 龍太郎は、真っ青になっていた。

   「どこを、怪我したんだ!まさか、手じゃないだろうな?」

   「左の足が、、。」

   「どうして側にいなかったんだ!君が付いていながら、、。」

   「ごめんなさい、、。」 (T_T)泣きそう、、。

   「だいたい、いつもならとっくに剪定は終わってるんだ!君が来るっていうから、源さんはその用意をしてて、、。」

   「でも、、。」

   「本当に源さん、かわいそうだよ。」 
   
   「、、。」
   
   「何があったか知らないけど、ちょっと我儘すぎるんじゃないかな?」

   「我儘、、って?」  (何も知らないくせに!)

 杏樹は、黙って居間から出て行った。龍太郎に前で泣きたくなかった。其のまま、そっと家を出た。

   (何も知らないくせに、、。知らないくせに、、、!)
 涙があふれてきた。そのまま裏庭を抜けて、山のほうへ登って行った。

   (意地悪ばっかり!大っ嫌い!)(T_T)エ~ン。

  林を抜けると、目の前に鈴原尾根の山並みがせまった。

   (あぁ、、、!き、きれい、、、、。)
 涙をぬぐうのも忘れて、美しい山並みに目を奪われた。そして、もう一歩踏み出した時、突然足元がすくわれたような気がした。
 バランスを、崩した杏樹は、笹原の中の深いくぼ地に落ちてしまった。



  そのころ、、。

 杏樹が出て行ったが、龍太郎は気にも留めなかった。

   (部屋ですねてればいいんだ!まったく、これだから最近の子は、困るんだ。迷惑ってモノを考えない!)1人で、ぷんぷん怒っていた。

 やがて、電話が鳴った。

   「はい?」

   「滝君?もどったのね?」

   「話はきいてる?ヤッパリ手術になったわ。これから終わるまで電話できないから。急がなくてもいいから、気をつけて!雪が降ってきてるわ。」

   「え?」 

 窓の外を見ると、雪が降って来ていた。



 ヒヤリと冷たいものが、顔に当たった。杏樹は目を、覚ました。落ちた衝撃で気を失ってたらしい。

   (あれ?雪?)

  大きなボタン雪が、いつの間にか鉛色になった空から降ってきている。

   (帰らなきゃ、、。痛っ!な、に、、?)
  動こうとしたら、右足が痛い。立ち上がろうとしても、立ち上がれないだ!
  雪はますます激しく降ってきた。
   
      ~つづく~

 

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2009/05/20 21:07
アタヽ( ̄△ ̄ゞ=ヾ ̄△ ̄)ノフタ 雪が・・・・
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2009/05/17 01:42
どどうなるんだ~ww大丈夫なのか・・・

死ぬで~寒いぞ~@^-^@
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2009/05/06 14:58
コメントありがとう^^

時折さま>ひとの気持ちが解からん奴です、、^^;

ゆのさま>ほんと!なにしてんだ!です、、、^^;
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2009/05/06 02:14
龍太郎、なにやっとんねーーーーんっっ!!!!!
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2009/05/05 11:17
こういう展開になりましたか!!!
しかし男が使えねええええええええええええ
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2009/05/05 00:16
みなさん^^コメントありがとう^^

emiriさま>Meさま>しぃ☸さま>ちちゃちゃさま>mikaさま>靜鬼ちゃん」さま>こりんごさま>
      ありがとぉ~~!続きはなるべく早めに書きたいと思います。乞う!ご期待!
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2009/05/03 21:21
杏樹ピーンチ!!龍太郎そんなきつい言い方しないで~(>_<)そして早く気付いて~!!
あ~~続きが気になる~(>_<)
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2009/05/03 20:49
 展開がますます凄い事にっっ
今度わぁ杏樹ちゃんがwwwwwww(@A@;)
ヤバイwwww竜太郎っっなにやってんだよぉ
 もぉ マジ続きが気になりますよぉ☆彡
早く書いてくださいぃ~~~~~~
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2009/05/03 16:28
あぁぁぁぁぁ。

めっちゃ気になるところで~つづく~

うううううう我慢できないので

つづきをお願いなのだ(^0^)v

うふふ
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2009/05/03 16:07
源さんも気になるけれど、杏樹はもっと気になる~><

龍太郎、早く気付いてあげて~

展開が気になる~!!!
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2009/05/03 13:45
≡ヽ(;´д`)ノひ~っ

なんとびっくりな展開に雪まで~!

効果音楽が聞こえてきそう~ 大丈夫かな~┣¨ッキン((*゚д゚*))┣¨ッキン
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2009/05/03 10:47
湯呑みが割れた事がその後に起こる事につながっていたんですねっ。
すごぉ~い、nekomeさん!

杏樹、また龍太郎に怒られちゃうのかなぁ、、、

続き待ってま~す^^
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2009/05/03 08:53
杏樹ちゃん、どうなっちゃうんですか!
悪い事は続きますね・・・とっても心配です。



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