恋は、舞い降りる天使の羽根のように、、。(1)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/03/23 23:55:41
新宿駅のホームを歩きながら、如月杏樹(きさらぎ あんじゅ)は、
これからのことを、考えていた、、。
「ね?大丈夫なの?ついて行かなくても?」
母親の智子は、杏樹のバックを、持ちながら聞いた。
「いいよ、、。それより、仕事いいの?」
「大丈夫!これから、打ち合わせで、神田まで行くから、、。」
智子は、出版社に勤務している。
なるほど、ついで、と言う訳だ。
「携帯、ホントにいいの?」
「いらない、、。源さんに聞いたら、圏外だっていうし、、。
自慢してたじゃない?ウチの村は、全戸にブロードバンドが
入ってるって、「光」だぞって、、。、PCにメールするから。」
源さんというのは、杏樹の母方の祖父、つまり、「おじいちゃん」だ。
その言葉を、嫌って杏樹たちに、『源さん』と呼ばせていた。
杏樹は、高1の三学期が終わると同時に、これから源さんを頼って、
春まだ浅い信州の鈴羽村へ、出かけるのだ。
「わかったわ。とにかく着いたら連絡しなさい。
お父さんも心配してるし、
それと、週末に、そっちへお父さんと行くから、、、。」
「いいよ!子供じゃないんだから、、、、。」
むくれながら答えると、
「いい?娘を預けて、知らん振りするほど、
わたしは、親不孝なわけじゃあないのよ!」
智子は、そう言うと、土産を杏樹に持たせバックを、
手渡すとデッキから離れた。
「じゃあ、気をつけて!」
「うん。お父さんに、ヨロシク言っといて、、。ついでに兄貴にも、、、、。」
特急の扉が閉まり、しばらくして杏樹は、自分の座席へ向かった。
列車の中は、比較的すいていた。隣には誰も、来ないようだ。
流れる景色を、見ながら、今朝の兄の亨の言葉を、思い出していた。
『オレは、賛成しないからな!
勝手に、じいさんのとこ行くなんてなッ!』
杏樹は、目をつむった、、、、。
(だって、、、。しかたないじゃん!)
とじた目の奥から涙が、後から後から流れた、、、、、、、。
杏樹は、都内の私立の女子高に通っている。
いや、正確には、通っていたと、言った方がいいのかもしれない、、。
2学期の後半から、学校へ行っていなかったのだ。
彼女は、長い黒髪が印象的な、ごく普通の高校生だった。
ただ、彼女は、逢う人、誰もが、自分の顏を見るより先に、
胸元を見るのが、すごく嫌だった。
体育の授業でも、教師に、
「水泳の授業は、見学してなさい。」と言われ、
(なんで?そんなにいけないことなの?胸が大きいのって?)
何かにつけ、目をつけられていたのだ。
『あの事件』だって、杏樹が悪いのではなかったし、
誤解されていただけなのに、
杏樹にだけ謹慎が言い渡されたのだった。
それが、悔しくて、悲しくて学校に行けなくなった。
祖父の元に行くのは、辛い中傷や、息苦しさから逃れるためだった。
そんな、杏樹の思いを乗せて、列車は走り続けた。
やがて、列車は山並みの中を通り、右手に雄大な八ヶ岳を望み、
大きな湖を通り抜け、M市へと、近づいた。
多くの乗客が降り、再び列車は走り出した。
終点の鈴羽村(すずはむら)を、めざして、、、、。
続く、、、、、、、。
居酒屋大ちゃんさま>今!書き上がりました!読んでね~ん!(^^♪
シャルルさま>始めてしまいました、、、。
完結できるように努力します^^;
どんな展開になるのか・・・
ワクワクしますね~((o(*^^*)o))
Meさま>そのあたりも、だんだんと分かってきますよ!
乞う!ご期待! (^^♪
続きを読むのが楽しみです^^
ともっちさま>いよいよ、連載スタート(?)です。
好き、、ですか?(笑
そんな、エピソードも織り交ぜながら、話は、進みます。
楽しみにまっててね~!^^;
目線で胸元きてたら嫌な気分にもなるでしょ^^;
まぁ胸元を強調してる人もいますがw(そんな人は見られても仕方ない)
σ(○'ω'○)は胸が大きい女性は好きです(ぇ
ゆのさま>週に一度更新できるよう、努力いたします!
(目標、、です、、^^)
時折さま>彼女(主人公)自身も苦手(?)のようです、、。
wwww
これからの更新楽しみにしていますぉ♪