第二十一話インドで悟りを開く (世界半周旅行記)
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2009/03/01 21:15:49
冒険を夢見るちくちくさんにささげる世界半周旅行記
第二十一話 インドで悟りを開く
(前回までのあらすじ)
ヒンズー教の国インドの中で、一風変わった街、ポンディーデェリー。
いきなり宿の主人の心の広さを見せられ、その後もおじいちゃん、兄弟と
いろんな人に囲まれて、自分の生き方を揺さぶられます。
しかし、フランス風だけあって、食べ物には恵まれていて
食事だけで元気になりました。
今日は、悟りを開いてみます。
(5月17日)
これから、ラーメシュワルムに向かいます。
この五日間、ポンディーデェリーにという街に居ました。この街は、いや、
街と言うよりは、この街だけに広まっているアシュラムという考えが、
一つの生き方を示していると思います。
それは、キリスト教のようなものであるのかも知れません。
インドでは、生まれた時から、生き方が固定されているので(※1)、
アシュラムに変わるのは抵抗があると思います。いや、だからこそ、インドで
アシュラムを広めようとしているのかも知れません。
この街に住んでいる宿のおじさん、ヨガの先生などを見ていると、自分の考えを
押しつけたりしないし、損得という考え方をしません。この街に長く住んでいれば
自分の価値観を変えることができるかも知れないし、悟りを得られるかも知れません。
リクシャーに乗るときに、値段の駆け引きなんかをしてはいけないのかも知れません。
労働の価値は値引きできるものではないし、与えるときには、代償を求めては
ならないと思います。でも、そんなことができるのなら、神様になってしまいます。
そこまで到達するのは無理だよね。でも、近づくことはできそうな気がします。
ポンディーデェリーに滞在していて、三食をアシュラムのダイニングで食べて
いました。朝は、米のオートミールと、パンにカフェオレ、バナナです。
フランスのユースホステルでの食事を思い出します。昼は、カレーライス(和風)や
豚汁風の豚抜き。ダールとヨーグルト。夜は、カレーとご飯、またはパン。
ヨーグルトかミルク。それにバナナと野菜。これらが、一日わずか10ルピーで
食べることができます。
ひつの暑い時は、宿で寝ていました。夕方の5時になると、ヨガの時間なので
ヨガの先生のところに行きます。ジャズダンスの音楽なしというくらいハードで、
初日で音を上げましたが、二日目は楽なメニューだけをして何とか3日間続ける
ことができました。ヨガが終わると、先生が、喉に良いよと、ジンジャー入りの
紅茶を作ってくれます。宿のおじいちゃんも薬飲んだかと聞いてくれるし、
皆、気と体をつかってくれます。私は気を遣うけど、行動に移せないのですが、
やっぱり、気を遣うだけじゃあ駄目なんですね。自分を反省してしまいます。
二日間、アシュラムのダイニングの決まった食事だったので、今日は贅沢をしに、
中華ブルードラゴンという店に行きました。ステーキ16ルピー(アシュラムの
三食分より高い)を頼みましたが、今日はないとのこと。ここで食事をした後、
2時間後にエアコン付きのレストランでまた食事をしてしまいました。
アイスコーヒーが美味しかったので、ゆっくりしていたら、3時半に、昼休みだと
言われて、店を出されてしまいました。でも、今日はおかげでゆっくりと手紙や
葉書を書くことができました。便箋6枚程度の物語「軽勝太の短い夢」は、
思いっきりばかばかしい手紙を書きたくなったので、小説風に書いてみました。
気が向いたらパート2でも書いてみようかな~。
(第二十二話につづく)
※1 現在、インドではカースト制度は表向きは無いことになっていますが、
実態は変わっていないそうです。
アシュラムという考えを広めている街ポンディーデェリー。
ここでは、ステキな人たちに会えて、自分の生き方を見直す
きっかけになりました。
悟りと言うほどではないですが、こんな生き方をしてみたいと
思いました。
明日は、海の上に延びる線路を通って島に渡ります。
次回、「第二十二話 海の上の二本の線路」をお送りします。
乞うご期待。
この街は、インドの中でも、本当に別の国かと思うくらい
他とは違っていましたね。
ちくちくさん
悟りきれなくて、というか、ヨガがあまりにきつくって、
この街を逃げるように去ってしまいました。
情けない...
こややしさん
もうボラれません。
心広き私は、沢山払ってもそれをボラれたとは感じなくなるので。
みかん☆さん
お風邪お大事に。
まーちさん
うーん、どうしようかなー
ジュネさん
うーん、どうしようかなー
楽しみにしています。
次回も楽しみにしています^^
さて、何やら悟りらしきモノを得たらしいこはるさんは
この先のインドで幾らボラれるのでしょう?(w
> 便箋6枚程度の物語「軽勝太の短い夢」は、
多分、パート 2 を書いても納得行かないモノができますよ。
その時、その場の空気を感じて書いた文章の香りは、今、書くパート 2 には無いですから。
この町のお話ってほんとにあったかいお話やね。
でももしこの町を最初のインドだと思って
旅行をしても、ここまでの気持ちにならなかったんだろうって思う。
やっぱり最初に人と人の駆け引きだとか
そういうのにもまれもまれて、この場所に来たからこそ
悟りたいと思う気持ちまでなったんだろうって、
最初から読んでるし、よけいに思う。
こんな旅を一人でしたんやもんなー。
こはるさんの強さを感じるわ。
次回のお話、海の上の線路かー。
帰ってきた時のお楽しみにしておく。
って・・・考え方なの?カーストにかわる身分なの?
アシュラムに変わるって・・・?
海の上の二本の線路・・・こわそぉ~( ̄▽ ̄lll)