実家から帰宅途中の話です。


深夜１時ごろ

「ついついゆっくりしすぎて遅くなっちゃったなー」

なんて思いながら車を運転していたら，

目前で赤いランプが振られている。





「なんだ，なんだ！？工事中？？」

だんだん近づくと，

それは，どうも「止まれ」と振ってるようだった。

指示通りに，車を停車させると

近づいてきたのは，警官だった。

「アルコール検問を行っています。」





「ひゃー，初めての検問だぁ～」

ウィンドゥーを下ろすと，

「ここに，はぁーーーっと息を吐いて下さい。」

と，若い警官が

自らの両手を袋のようにして差し出し，言ってきた。




「？？？？？？」



アルコール検問と言えば，

袋か何かに息を吐いて検査すると思っている私には

正直，言われている意味が分からず，とまどった。



けれど，小心者の私は，

何も聞けず

言われるがまま，警官の手に向かって

息を吐いた。




すると，警官は

両手をそのまま鼻に持って行き，

臭いを嗅いだ。




「！！！！！！！！！！！！！！！」




警官は，何食わぬ顔で

「飲んでませんね。どうぞ～。」

と運転を促した。いや，むしろさわやか笑顔だったかも。




ちょっと，待ってください，おまわりさん！

深夜のお仕事，ご苦労様ですけど。

こんな深夜に，通っていく人々の口の臭いなんか

嗅がなくちゃならないなんて大変な仕事だって思いますけど。




だけど，だけど，だけど！！




なんかすっごい恥ずかしいんですけど・・・・・

お口の臭いかがれたみたいで，なんかイヤなんですけど・・・・・

口臭は大丈夫よね！？なんて心配までしちゃうんですけど・・・・


わたくし，まだ乙女心を失っていないつもりなんですけど・・・・・





目的は，大事なことだと分かりますが，

その検査の仕方，どうにかなりませんか・・・・？