Nicotto Town



青葉の季

栗色の髪のあの娘は
いつも柑橘系の香りがする。

白い肌も、桜色の唇も
触れたら儚く溶けてしまいそうで
誰も彼も躊躇い触れられない。

いつか番傘の下から覗いた
あの淑やかな微笑みが
初夏の緑とともに蘇る。





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