変化 20
- カテゴリ:自作小説
- 2010/03/17 19:51:05
実の腹部に海が自分の手を入れ始めてもう何時間かかった事だろうか
海「そろそろ、終わりにしようぜ。ウイルスみたいに他人の体内に居座るのをよ」
と、言いながら最後の力を振り絞って妖狐の尻尾を引っ張ってみるとついに妖狐が出てきた。すると、今まででていた実の尻尾も無くなり、妖狐も言葉を話せなくなっていた。
実「・・・直に見るとこの妖狐が暴れて体力テストに使う物を壊したなんて信じられない」
海「だか、道具を壊したのは事実だぜ」
実「飼ってもいいよね?」
海「あぁ、取りだした物は患者の自由だぜ」
実「ふ~ん、本当は信次って名前なんだ~なら、今日から君は畑中信次だよ」
海「分かるのか?今まで、お前の口を使って言葉を話してた妖狐の事が」
実「うん、普通に古風的な日本語を話してるのが聞こえない?」
海「・・・もう、後遺症が出てきたか・・」
と、海に病室まで戻され入院期間を延ばされたのは言うまでもなかった。
本当に実は妖狐・・じゃなかった、信次の言葉を理解出来るのに・・・
後遺症などではないのに・・・
~実と海が去った後~
信(もう、我の声を聞けるのは実、ただ一人だというのを気づかぬのか?)
後の事は続きで!
細胞レベルで尻尾をつかんじゃうわけですね。
面白い展開。続きに期待です!
前途多難のようす。